親子で恋した志望校。

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もう受検終わったかのようなタイトルだよな。

あのさ、多忙ぶってるけど、ママ子全然大した事してないんだよね。要領悪いだけなの。年のせいかすぐ動けなくなっちゃうしね。座るとすぐ食べるし。

「心の底からこいつの応援したくない」

「食べる時間だけは絶対に多めに確保するんですよね」

「行こうぜ、こんなバカ親の娘なんて、落ちるに決まってる」

ワオ、今日も辛口だねっ!

今日もやる気満々、食べる気も満々、ママ子、いってみまーす!

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志望校との出会い

あれは、一年半ほど前だろうか。

hanaが「受験したい!」って言い出してから、狼狽したママ子。中学受験なんて、微塵も考えてなかったし。そんで、塾にはもちろん行かせてあげられない。私立中学にも絶対に行かせてあげられないので、国立大付属の中学校を調べたり、公立中高一貫校を調べたりしていた頃だ。

何校かの学校説明会にお邪魔して、色々話を聞いたり、先輩たちの様子を拝見したりした。

hanaとママ子は、そりゃあもう、ドッキドキで、周りにいる人たちみーんな頭良さそうだし、こんな人たちがライバルなのか、って超ビビったっけな。

そんな中、ある学校で奇跡が起こった。

信じられないぐらいすごいパフォーマンスを見ちゃったのである。

それはそれは、今までのママ子の中高生のイメージを覆すような。

素晴らしいものであった。

hanaとママ子はポーっとなって・・・

hana:「ママ、私、この学校に来たい。」

笑顔で言うhanaに、ママ子は

ママ子:「うわー、良かったね!hana!ママもこの学校すごく良いと思う!」

って言ったんだっけな。

トキメキを感じた。こんな素敵な学校があるなんて!そう思った。つーか、自分の子が数年後にこんな生徒になるかも、って思ったらアンタ・・・

志望校の倍率のスゴさ

あのね、知ってたよ。こうなるの。

だって、公立だもん。ね。ね。ばばば倍率。マジでふるいにかけられるんだから。地頭が良い人しか受からないんだって。

倍率見て愕然とした。

hanaとおんなじような子達が受けて(いや、hanaよりも確実に頭の良い子達が受けて)、この倍率で勝てるわけ無いよな??

一気に希望が絶望に変わった瞬間であった。

でもまあ、ね。経験が大事だし、受検して落ちたら地元の学校に行けばいいんだしね(←ママ子は以前、受験反対派だったので、記念受験ぐらいにしか思っていなかった)そう思っていた。

競争も大嫌い、学歴もテストも大嫌い。受験なんて偏差値なんて、もっと大嫌い。

そんなママ子がわが子にどうやって受検させるっつーんだ?

バカなのに。本当に勉強嫌いの娯楽好き。そんなママ子なのに。

ゲーセンのメダルゲームで時間潰した大学時代。カラオケと合コンばっか行ってた大学時代。

「笑っていいとも!」と共に起きて、講義中に眠ってまた夜遊びに行ってた大学時代。

そんなママ子に何ができる?塾にも行かせてやれないで、何が?

本気で志望校に行こうとするhana

hanaが4年生~5年生の前半は、確認作業であった。

もちろん、「本気で受験する気あんのか?」っつー話で。

毒親はすごいよ。自分が面倒だから、傷つきたくないし、失敗が目に見えてるのでわが子にも傷ついて欲しくないわけだから。やだよ。受験なんて嫌だよ。ある意味必死で抵抗してた。

だって、落ちるじゃん。落ちるに決まってるじゃん。いつもそう思っていた。

だけど、hanaは、必死で問題集に向かう。部屋で一人で。リビングで。夜中も一人で。難しい問題に取り組んで、ウンウンと頭を抱えたりしながら。

ママ子:「ねえ、hana、塾にも行かせてあげられないし、本当にあの学校狙うんだったら、とっても大変だと思うんだよ。ねえ、そんな辛い思いして勉強するなら辞めたら?受検やめたらいいよ、ね」

hana:「ママ・・・私、あの学校に行きたいんだよ。あの学校じゃなきゃ嫌なんだよ。もう、行くって決めたんだよ。ごめんね。あれは、私の学校になる・・・だから、頑張るよ。ダメだったら諦めるから。最後まで頑張るよ。お願い、ママ・・・」

強い意志であった。

もう、ママ子は、何も言えないって思った。hanaは、寝不足で辛くても、頭痛がしても、勉強を辞めようとはしなかった。

嫌だよ、嫌だよ、もうやめようよ、ってダダをこねていたのは、他の誰でもない、ママ子だった。覚悟を決められないのは、ママ子の方だったのである。

それから、ママ子は、全力でhanaを応援すると決めた。非常に恐いって思う。ママ子、今でも、絶対に無理だろう、って思う。ママ子のもとに生まれたからには、絶対に無理だろうって。

でも、そんな恐怖とも戦っていかなくちゃ。hanaが本気なんだから、ママ子も本気で頑張る。

本気でやるんだ。全力でやって全力で一緒に散ってやる!

知れば知る程素敵な学校

つーか、嫌な噂とか、耳に入らないよね。こうなると。

恋は盲目なの。

hanaも、そうなの。もう、一直線なのね。

hanaの青春時代が、この学校で過ごせるんだったらと思ったらもう、ママ子、妄想が止まらなくなっちゃって・・・

素晴らしい学校で素晴らしい青春を送ってくれるhana。そんな夢みたいな事考えて一人でファ~っとなっちゃってさ。

hanaは冷静だった。

今年はもう、学校見学にも、説明会にも行かないんだそうだ。

⇒ 学校見学・説明会に行くときの心得

ママ子:「ねえ、hana、もしかして新しい情報が得られるかもしれないから、ママ、説明会行ってみようと思うんだけど、やっぱりhanaは、行かないの?」

hana:「うん、時間がもったいないから行かない。その分別の事やるから、悪いけどママだけ聞いてきてもらえる?」

そう言い放った。

ママ子は、もう一度あの学校に行きたいからルンルンであったが、hanaは、もう、見なくて良い、というスタンスであった。

本当にこっちがドキドキする。

そんな本気だったら、もう少し勉強できても良いハズなんだけど・・・なんてカナシイ事は今は言うまい・・

hanaとママ子の志望校への熱い思い。

届くといいな。hanaの夢が叶いますように。

コメント

  1. チビの母 より:

    こんにちは。
    「親子で恋した学校」まさに、それでした^_^
    憧れの学校なんだけど、来年の学校説明会ではチビもこの子たちの中にいるんだろうなぁ^_^
    って。

    がんばっている子たちの中からほんの一握りだけしか合格をもらえないような受検だからこそ、全力でやり抜いて欲しいです。
    チビには叶わなかった思いでしたが、あの受検があってこその今のチビです^_^
    今のチビ、やりたい放題ですよ笑

    自分がやりたいと思う事にどんどん手を出していってます。

    チビとチビ母は、失恋こそしましたが、次にチビが恋する学校を目標にしていきます。

    hanaちゃん&ママ子さんは、両思いだといいなぁ^_^

    • mamako より:

      ・チビの母さま

      そうですよね。
      憧れて頑張って・・・今のチビちゃんがいるんですものね。

      やりたい放題!!最高じゃないですか!

      私は、娘の実力を見て、たぶん、失恋だろうな、と。
      気持ちだけではどうにもならない受検。現実はとても厳しいものです。
      子供の前では言えないけれど、絶望的な現実を前に、そう思ってしまう自分がいます。でも、hanaは、必死で頑張っているので、一緒に散ります。神風特攻隊の気分です。

      良い経験をしたんだ、って。そう思える受検になるよう、今も必死こいています。

      受検が終わったら、「あれやろう」「これもやりたい」って、ママ子の方がやる気満々です。

      hanaに元気をあげられるようなママ子でいられるように、頑張ろうと思います。