進学校あるある「劣等感」との対峙

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長女が通う高校は、「進学校」である。第一希望の学校に合格してウハウハだったのは、たったの2か月であった。そこから長女は「劣等感」に長い間苦しめられました。現在高校三年生。親から見た、彼女の苦難の日々を綴ります。

※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。

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序:保護者ランチ会に出席するのが怖くなったバカ親

イヤッハ―!足のむくみは心のむくみ。むくみの「む」の字はムチムチの「む」。
さすがに体重計に乗らないとヤバい。この猛暑にアンタ、順調に太りだしたよ。
どうもコンニチハ。中高年のぽっちゃり系アイドル、ママ子でっす。

あのさ、唐突にゴメン。ちょっと聞いてほしい。
エリート校に通う事になった当初は、ウハウハで「保護者のランチ会」とか、参加してたんだけどさ、高校3年生の子を持つ親ともなると、なんつーか、気楽に参加することもできなくなったんだよね…

<ママ子がランチ会恐怖症になった理由>

1、エリートとの圧倒的な格差(価値観)が埋められなかった
2、そもそも長女が「学校嫌い」なので友達いない&保護者の皆さまとの話題も皆無
3、そもそも、ランチ会にはすげー優秀な家のお子さんしか、参加しない

っていう、理由があるわけ。

要するに、ママ子も劣等感に苛まれて、余計なマイナスの認知を持ったまま、ランチ会なんかに出席したらさあ…勝手にママカースト感じちゃうわけじゃん。

過去の記事で実証済み⇒ ママ友達との貧富の差を体感。実録、ママカースト。

貧乏でバカな親がさ、エリートの奥様と、仲良くなれるはずがなかったんだよなぁ…
ママ子、夢見てた自分が恥ずかしいよ。
エリートママさんとの出会いを夢見てた2年前⇒ 祝!ご入学。劣等感だらけの高校生活スタート(←親子で)

アンチ1
アンチ1

まずそのルックスのだらしなさで貧乏バレバレだぞ。身の程を知れ。

アンチ2
アンチ2

ランチ会に参加しなくて正解です。いちいち会話で僻まれたら困ります。楽しくないですし。

アンチ3
アンチ3

ランチの会費がべらぼうに高いんだろ!ガストのランチの値上げでヒーヒー言ってるママ子には無理だなw

エリート校なら、多くの生徒が感じる「劣等感」

あのさ、けっこう有名な進学校だったら、中学時代って学年でも10位以内に入る、優秀な子の集まりなわけでしょ?クラスの半分がリーダー的役割やってたとか、そんな話も聞くわけ。

そうすると、やっぱり、成績優秀&金持ち率が高め。

バカ&ビンボーな我が家はさ、もう立場無いよね。D&B「ドウセ&バッカーデス」ってね。笑えねえよ?ドルチェ&ガッパーナみたいな「&」の使い方して悪いけどさ。
マジで、冗談抜きで、本気の凹み方してんのよ

うちの自慢の長女なんてさ。

このクラスの中で、自分が一番バカで貧乏(略してB・B)だ
→「B・B」とは関わりたくない人ばかり(思い込み)
→「B・B」な自分とは誰も友達になってくれない(思い込み)
→「B・B」だから、少しでも役に立つことをしたいがクオリティが下がるので何もできない(思い込み)

進学校に通う長女のマイナス思考

っていう、超マイナススパイラルを脳内で繰り広げているので、余計苦しい。

たぶん、周囲の生徒の皆さんは、うちの可愛い長女のことを、そんな風に思っていないんだと思う。

完全に認知の歪みだよな。

某塾の先生も仰っていたが、この劣等感は「進学校に通う生徒のあるある」なんだそうだ。

高校2年生は、一番辛い時期だった

正直、高校2年生の時の長女は、本気で壊れちゃうんじゃないか?ってぐらい、勉強に苦しんでいた。いや、勉強するモチベーションが下がってしまい、勉強したくてもできない、という状況だった。

軽くうつ状態だったし、不登校に片足突っ込んでいた。

何度も保健室に避難したり、学校を休んだりした。

ぶっちゃけ、ママ子も狼狽した。この子が壊れちゃう!って思った。
次女が今、苦しんでいる闇の中に、長女も入るのか…って思った。

⇒ 14歳から、子育てのやり直しをしています

結局、本人が「このままではいけない!」と思ったらしく、通塾を決意した。
 【一般受験】高校生の塾の選び方【大学】

本人の意思を確認し、出席日数ギリギリをめざす

もうさ、成績とかどうでも良いんだよ、こうなってくるとさ。
だって、長女は頑張りすぎるほど、頑張った。中学受験も、高校受験も、死ぬほど頑張ってきたんだ。もういいよ、って思う。
変な義務感とか、背負わせてしまったのではないか、って本当にママ子は後悔してる。

学歴至上主義なんて、クソくらえだって、今ならわかる。

本人の意思を確認すると、「高校は卒業したい」「3年生には、なりたい」と言ったので、出席日数ギリギリをめざして、思いっきり学校サボらせた。

地獄の高2を、乗り切ることだけ、それだけ考えた。

成績が悪くても陽キャな男子がうらやま

んでさ、色々調べたり、話を聞くようになると、こういう進学校で劣等感を抱くのは、たいてい男子よりも女子の方が多い傾向にあるみたい。

女子は、小学校から優等生タイプっていうキャラで生きて来たらさ、キャラ変できないんだよね。
なんていうか、「デキる女」を崩せない。みんなから高嶺の花だなんて言われた頃の自分を、どう変えようっての?難しいよね。成績が落ちるとマジで絶望して、全てに影響しちゃうのよ。
「私って全然ダメなんだ…」って。

一方で男子は、まあ、これもキャラによるんだけど、成績悪くても笑い飛ばせる陽キャが一定数いらっしゃる。もともと地頭がよく、コミュ力に長けてるし、「浪人もオッケー」だと思って悠々と進学校ライフを楽しんでいる人々が、いるんだよね~。彼女もできて、思いっきりリア充かましている男子が、一浪して東大、なんて話、よく聞くんだと。

高校3年生。心機一転!

長女は、高校3年生になれた。

唯一の救いは、彼女が「塾が大好き」な子だということだ。通塾を始めて、学校でのクソみたいな授業と違って、とてもわかりやすい!って感動していた。

もっと早く通塾すればよかったのにな…っていう思いは、ぐっと心にしまった。

だって、長女の人生だもん。長女が決めることだもの。ママ子はもう、長女の決断を信じて応援してあげることだけに注力していた。

志望校を変えて、心が軽くなった!

高3になって、学校の教科担当の先生が変わったことも大きかったし、一番の要因は、志望校を変えたことだ。長女は、高3になる前に、早々と志望校を変えていた。ガチンコの一般受験は変わらず。国公立大の文系に進むらしい。

8年前に、mezaseto-daiなんてドメインを掲げた自分を、100発ぶん殴りたい気分だ。
マジで、自分の娘が東大に入れば幸せになれると信じていた。ドラゴン桜にほだされまくった、オレ。

バカだったとしか言いようがない。

志望校を変えた長女は、長年の重荷をおろして、表情も明るくなった。
そして、クラスで新しい友達ができた

志望校を変えても、長女は勉強の手を緩めることはなかった。むしろ、今まで以上に頑張った。
だって、高2が闇の時代だったもんで。

その分を必死に取り返そうと、頑張っている。

娘の成長を、心から喜ぶ母

書いててマジで、泣けてくる。
必死で合格したエリート校でバラ色の人生が待っていると思ってたのに、そうじゃなかった。

ママ子が思ってた「我が子の幸せ」(高学歴=高収入=幸せ)は、幻想だった。

娘の幸せは、娘が掴むんだ。ママ子がお膳立てするものじゃない。

本当に心からそう思う。

長女が自分で決めた道を、信じて、頑張っている。
ママ子はそれが、本当に嬉しい。

遠回りさせてしまったし、これから先も壁にぶつかることが幾度となくあるだろうけれど。
美しく、どこまでも穏やかでひたむきに頑張る娘を誇りに思う。

心からそう思う。

もうすぐ18歳。成人だ。

ママ子の子供に生まれて来て、可哀想な思いをさせてしまった…後悔は、ずっと消えない。
この先の人生、娘の人生における本当の幸せを、心から祈っている。


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