我が子が思春期になって、自分の育児が間違っていたことが、ようやくわかった。なぜか。
自分が育児書や受験のための情報収集して必死にやってきた子育ての結果が、如実に我が子に現れたからだ。それはそれは、とても残酷なものだった。
※「序」は駄文(ご挨拶文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ
序:自分の中学生時代を振り返って思うこと
もぐもぐもぐ(←肉まんほおばる音)。
えええっえ~もうこんな時間なの?今日はどんな日になるのかな?
♪ある、あるゥ!いい、イィ!(BYスチャダラ)
あのさ、ママ子の中学時代なんつったら、それはもうまさに、中二病の極みだったよね。
気になって調べてみた
中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。
Wikipediaより
ママ子の場合、バカなくせに優等生の「フリ」をしていたかなりイタイ女子だったのだが、中3になったら全国模試とか、マジで勉強できる人しかいい点採れない制度が導入されちゃってさ、ボロボロの偏差値を目の当たりにして、自分のバカさを思い知った。いや、自分のことも騙せなくなったほど、バカを受け入れざるをえなかった・・・
・・・
久しぶりに出て来たと思ったら「自分のバカを全国にさらけ出すブログ」っと。
そこまで見栄を張らなければならなかった少女時代は哀れですね。ご愁傷様です。
バカの子がエリートになれるわけねえだろ。遺伝子は絶望だかんな!!
・・・
あぁっん、アンタたち今日も絶好調にママ子をなぶってくれるね。
そんなバカ親から生まれた悲劇の娘。
いや、笑いごとではないのだが、本当にママ子は自省しています。
これまでの子育て、ブログの内容を覆すことになるけれど、我が子が思春期に入るってのは、親としては壮絶な現実をつきつけられるってことなのよね。
今回は、ママ子の間違った子育てを振り返り、改善したことを記録していきます。
学歴コンプレックスの母親の子に生まれた悲劇
前述しているが、ママ子は、バカである。
遺伝子的には、少しだけ恵まれた一面もあるが、
・我が父親のソフトバイオレンスな子育て&
・金だけかける教育をする、お嬢様育ちの母親により、
だいぶ、バカ度がマシマシになり、勉強嫌い&虚言&自意識過剰すぎる人格が功を奏し、受験は落ちまくるわ、仕事もろくにできないわ、貧乏でデブだわ酒だわ隠れメンヘラだわの、5重苦くらいの人生になった。マジでダメ人間の特長全部を併せ持つ人間ママ子である。
奇跡的に結婚し、子どもが生まれたらまあ、可愛いわ可愛いわ。
「死ぬ気でこの子たちを幸せにする!」みたいなね、自分の人生取り戻すじゃないけど、自分が死んでも何してても、我が子達だけは、幸せな子にするみたいな、そういう執念が生まれた。
ママ子はその頃すげー貧乏だったので(←実家金持ちバカ無能人間なので働くこと知らない)、結局、人生は金だし、学歴だという安易なモットーが生まれ、学歴コンプレックスの塊である自分とは真逆の人生に憧れを抱いた。
子育てに120%かけた。人生かけてたマジで。
「自分みたいな人生を歩ませたくない」「自分みたいになってほしくない」
だから、子供たちに厳しくしたし、育児書どおり、マニュアルどおりに育てれば絶対大丈夫だという変な信念もあった。だって、その本書いた人、東大だとか研究者だとか、すげー人なんでしょ?頭のいい奴は、正しいことしか言わない。そう思い込んで、ママ子は、バカだからあらゆる育児書を読み漁り、統計を取り、共通点を鵜呑みにしまくった。一冊ではなく、何冊も何十冊も読んだ結果の共通点や共感できる面だけを取り入れて子育てすれば完璧だと思ってた。
学歴コンプレックスだかんね。なんてったって、学歴至上主義。
指針になるものなんか、自分の親ぐらいしかなかったけど、それが反面教師だったからさ。
規制だらけ、我慢させまくりの幼少期
まさにママ子は「マシュマロ実験」の結果を鵜呑みにした。
Wikipediaの説明を引用します。
マシュマロ実験(マシュマロじっけん)、またはマシュマロ・テストとは、子ども時代の自制心と、将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験。スタンフォード大学の心理学者・ウォルター・ミシェル(英語版)が1960年代後半から1970年代前半にかけて実施した
就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められるというものであった。ウォルター・ミシェルはこの実験から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるかに大きく影響すると結論した。2011年にはさらに追跡調査が行われ、この傾向が生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされた。
Wikipediaより引用
だってアンタ、スタンフォード大学にそんな事言われたら、信じるってマジで。
ママ子は、我が子に自制心を教えたよ。幼少期から小学校低学年までは下記のようなルール、いや、これだけじゃない、もっとあった。実際。
・市販のジャンクフードやお菓子は3歳まで食べさせない(手作りのおやつや自然のドライフルーツや煮干し系を与えた)・決まった量しか食べない
・テレビはNHK
・他人に迷惑をかけない
・挨拶をきちんとする
・勉強は朝と夜 2時間半
・間違えた問題は復習する
・学校では先生の目を見て話を聞く・やる気を見せる
今思うと酷いな、って思う。ひでぇわ、マジで。ある意味、恐怖と不安から来てた。ママ子の子育て。
もちろん全力で我が子のために子育てやってきたし、四六時中自分の子供の為に生きてた。
だけど、今我慢することを覚えれば「マシュマロ実験」の結果みたく、将来自分の子は、優秀な成績をおさめ、社会的地位が確保され、有能な人間になるのだ、って思いこんでたのよ
「今だけ、我慢すれば!!」って。思春期になれば、手が離れるだろうから…ってね。
親のコントロールで、中学受検を決断させるように仕向けた
結局、我が子が「中学受検したい!」って言いだしたのも
「頭のいい奴は天下取る」ぐらいの指導法で来ちゃった我が家だからさ、中学受検に興味持たせるような子育てをやってきちゃったのよ。
四谷大塚の全国統一テストとか、すっげー早い時期に受けさせてたしさ。
だから、ママ子のせいだよね。中学受検して、頭の良い学校に入れれば、エスカレーター式にエリートの道を歩むんだと思ってたのよ。
※黒歴史と言うべきママ子の過去の育児
⇒ママ子流・自学自習の身につけ方
安易だよね。バカだよね。
だけど、ママ子は幼少期から学童期のうちに、どうしても知識や教養を持たせてやりたかったのよ。ママ子がバカで、苦労して生きて来たから、
・勉強するのが当たり前、
・良い成績を取るのが当たり前
って、そういう状況に仕上げておきたかったの。その結果、中学に入学してどうなったと思う・・・?
思春期に爆発した、我が子の変化と子育ての崩壊
中学になって、子どもは、壊れちゃった。心が壊れた。
正直、こんなことになるなんて、思ってなかった。
まさか我が子が、社会的マイノリティ側になるとは、思わなかった。
だけど、現実は残酷だし、ママ子の子育てが完全にヤバかったことを、結果が示してくれた。
ママ子の子育ては完全に崩壊したし、本気で間違っていた。
何があったか書けるのは何年か後にならない。我が子のプライバシーもあるから今は書けないごめんなさい。だけど、言わせてくれ。すべてはママ子が悪かった。
生きてる。だから、それだけでいい。とにかく我が子は生きているから。
だけど、こんな風になるなら、マシュマロ実験や育児書信じて、我が子に我慢ばっかりさせて、自分も我慢ばっかりして好きでもない勉強をガンガンやらせるようなこと、しなかった。しなかったよマジで…
楽しく生きてるだけでよかったじゃん。
なんでこんなことになるんだ?
何度も自分を責めたし、後悔もしてる。娘には謝罪した。
謝ってどうにかなるものでもないけれど、謝罪した。許してくれなくていい。とにかく、自分が間違っていたことを、本気で謝罪した。何度も何度も謝罪するしかなかった。
14歳から、子育てのやり直し。母親の改善点。
ママ子は、マジで悪い母親だった。不機嫌ハラスメントで我が子たちを意のままにコントロールして。
今思えば、自分もやりたくないこと、だったんだよね。勉強なんか。教育ママになんかさ、なりたくなかったんだよ。こんな怠惰な性格なんだもん。当たり前だよね。
本当に悪い親だった。だから、ママ子がまず、変わらなくちゃならなかった。
これを思い知ったのは、なぜか?
極限まで追い詰められて爆発した我が子が、身をもって教えてくれたことなのだ。
ガツンと思い知らされるような出来事。思春期でこうやって衝撃的なことが起こるなんて・・・ある意味幸せなのかもしれないけれど、本当にギリギリのところだよ。思春期の衝撃は凄惨だわ。
だから、子育てをゼロからやり直しさせてもらおうと思った。まだ間に合う?間に合わない?もう、間に合わなくても仕方ない。やるしかないのだ。
ママ子は以下のとおり、我が子への接し方を変えてみた。
改善点1:感情を穏やかにする。
精神科の先生からのアドバイスである。
「とにかく、穏やかに過ごしてください」
と言われた。ママ子は、頭の良い人の言う事は守る癖があるので、本気で守った。今までのママ子の人格とは、別人のごとく、穏やかに過ごした。我が子の命がかかってると思うと、なんだってできる。
人は変われるんだ・・・って思った。
ママ子は「アンタ―!!!ゴルァああああ!」 などと大声で怒ることはなくなった。
それが、すんなりできた。そのかわり、陰で沢山泣いた。隠れて泣いた。びっくりするぐらい、感情をひた隠しにするようになった。でも、それは良い傾向だ。
だってママ子、今まで我が子達、パパ男にも、本当に酷い態度とっていたもの。
改善点2:子供からの話は、全部をいったん肯定する。
もうね、我が子のすべてを受け入れた。何を言ってもいいし、何をやってもいい。
我が家は無法地帯になった。どうなるかな・・・って心配したけれど、ママ子が植え付けた幼少期の呪いにより、壮絶な自制心が働いた我が子は、そこまで荒んだ生活にならなかった。いや、どうかな、なったのかもしれないけど、
今、全部肯定してるから、全部正しいとしか思えないの。ほんとに。
他人や、社会通念上「間違ってる」と思われること「普通なら・・・」って思われること、全部無視して、我が子だけ見てる。そんで全部肯定してる。
いったん肯定してから、さすがにこれは死ぬぞ、ヤバいぞという部分だけ、質問を投げかける。
「信じているが、親として心配している」ということを伝えるている。
改善点3:将来や進路、ほぼすべてにおいて「自分から提案しない」
親からの提案なんて、クソくらえなのだ。
今までママ子は、過干渉過ぎた。なんでも先回りしてやってきた。
近道して、人より抜きんでて、良い成績のためなら色々な事を犠牲にしてきた。先取り学習が素晴らしいと思っていた。
だけど、違う。違うよ。
先回りなんて、しなくてよかった。我が子だけ見て、興味関心を示すものだけを拾ってあげればよかった。後ろから見てて、興味関心の種を拾ってあげればよかったのだ。
それなのに、グイグイと教育的なもの…教養・理科・社会・時事ネタを子供たちに無理やり押し込めて…そりゃ、勉強嫌いになるわ。嘘もつくわ。隠すわ。親に隠れてしか、やりたいことできなくなって。
そうじゃない。そうじゃないよな。
ママ子は、全て辞めたよ。提案をやめた。「散歩にいかない?」くらいはたまに我慢できなくて言わせてもらうけど(断られることがほとんど)。
だって、親が黙ってると、子どもたちは、自分から好きなことを始めるんだもの。
「親が望むこと」ではない、純粋にやりたいことをさ、見つけていくんだよ。
1年弱、半年以上経過した我が子の状況
驚いたんだけど、母親も変われば子も変わる。家族も変わる。
前以上に、うちの家族、めっちゃ仲良くなりました。
変化は以下のとおり。
<我が子の改善したいと思っていたところ>
・短気(ママ子似)
・口の悪さ(ちょっとママ子似)
・欲望に忠実(完全にママ子似)
・ふさぎ込む・家族と交流しない
・ネット依存
なところは、まだある。
本人の性格だから、そこは改善しないのかもしれないけど。
<半年後の変化>
・イライラの理由を話してくれる事がある
・リビングで過ごす時間が増えた
・笑顔が増えた
・行動範囲が広がった
・堂々と好きな事をやる
・赤ちゃん返りすることがある
とくに、赤ちゃん返りって何があるかというと、「アンパンマン」を好んで見たり、幼児用のお菓子を食べたり、子どもの頃にできなかった事を取り戻しているような感覚がある。
娘が可愛い。マジで可愛い。いろんなことがあって、ママ子は悲しいことが多いんだけど、我が子は可愛い。それは昔も今も、変わらない。
親の人生もやり直し。子どもの人生は、子どものもの。
ここまで価値観をぶっ壊されると、最後は清々しい気持ちになるんだよね。
ママ子も、毎日泣いちゃう事が多いんだけど、それでもね、今はとても幸せだよ。全力で我が子を愛すればいいだけなんだから。
それだけなら、ママ子も本を参考にしなくても、できる。
これまでの人生、子どもたちには本当に申し訳ないことをしてきた。だから、これからは自分の人生を楽しめるようになってほしい。
もう10年以上も苦しめてきてしまったので、精神的なダメージが後から来るかもしれないと、これも偉い人が書いた本で読んだ。だけど、そうなったら、ママ子が全力で助けるし、守るし、サポートする。
決意表明みたいになってしまったが。
子育ても人生も、間違えたと思ったら、やり直すしかないんだよね。「やり直しがきかない」こともあるかもしれない。そうしたら、道を変えたり、道を創ったりして、生きていくしかないんだよね。
生きてさえいれば、それができる。
「親」は、真面目に取り組むと、すっげー大変な生業です
なんかもう、取りとめないことを書いてしまった。
親ってさ、マジで大変だよな。こんな目に遭うなら安易に産めよ増やせよとか、言うなよまじで。
そう思うほど、安易に生命を育てることを任せないでほしい。誰かママ子に気づかせてほしかった。そんぐらい大変だ。ママ子は、自分の過ちを猛省し、反出生主義になったわけだが。
それはさておき、生まれて来た我が子を幸せにしたいという気持ちは、変わらずある。
これからは幸せになるためのサポートを、頑張る!というスタンスに変えた。
親とは、サポート役なんだよ。人生かけて我が子をサポートしてくんだよ。大変だし、ママ子の場合は私情はさんだら、モーレツなしっぺ返し来たから、それもだめ。マジで大変だわ。
とにかく、無償の愛だわな。
子育てしててさ、無償の愛って、実現すんだなぁ・・・、って思った。
もう、そんだけだわ。
コメント
こんにちは。子育ては何が正しいかなんてわからんですよね。うちの子もかみさんが花丸だのダンスだの野球だのやらせたり、プラネタリウム、水族館、科学館、美術館などいろいろ連れまわしたものの、触れたこともない分野に進学します(笑)
そそ、ママ子さんも書かれていることにすこーし関係することを。
僕は地方トップ高ビリッケツから一浪してやっと中堅私大出なんだけど、一度も学歴で苦労したことないですよ。まぁ、新卒で財務省だ、野村総研だの目指さない限り、就職も文系なら「人物重視」でしたしね。いまは比較的大きな会社の役員まで行けたので、社会で仕事するうえでもやつぱり「気づけるセンス」と「行動力」と「コミュニケーション力」だと感じています。文系ね。
で、うちでは最近「IQ」ならぬ「EQ」を重視して採用、評価査定に活かしています。
EQは心の知能指数と言われています。
Emotional Intelligence Quotient
“誰かのために”といった「貢献意識」と相手の意見を丁寧に聞いて「謙虚に学ぶ姿勢」を指す。相手を思いやり、自分はできていないことを理解し、学び成長しようとする努力などが求められています。「部下力」とも言ったりしています。もちろん業務の実行力は別途、評価基準がありますが、社員は上司に対しての「部下力」を発揮し、上司も社長に対しての「部下力」を発揮できるということが、新しい評価基準ですが、こうした考え方は今中堅企業にも広がりを見せていますよ。
「周囲から頼られ信頼される人物になるための意識向上や努力促進が、組織内に顕在化するとともに、職場活性化につながる」ということです。
親や周りに「あれやれこれやれ」「あれはダメこれはダメ」「こうすべき、あーすべき」に慣れた人は、「部下力」がなく、EQが低いんです。
まぁ、まだ社会人の話しても早いと思いますが。でもママ子さんが子供たちに与え、伝えたかったことは、社会人になったときにきっとわかって感謝してくれるはずです。
・フンメルノート様
読みながら泣いちゃいました…
ありがとうございます。
本当に、こんな素敵な方がママ子のブログを読んでくださっているなんて、奇跡としか言いようがないです…(ノД`)・゜・。
学歴で困ったことないのと、その崇高なお人柄で立派なお役職に就いていらっしゃること、困ったことないのは頷けます。
EQって、ママ子も存じ上げていましたが、採用基準になっていることは、知りませんでした!
「部下力」も初めて聞きました。
やっぱり第一線でご活躍されている方のお言葉はすげえです。
>「周囲から頼られ信頼される人物になるための意識向上や努力促進が、組織内に顕在化するとともに、職場活性化につながる」ということです。
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なるほどー!!!すごくためになるお話、ありがとうございます。勇気が湧いてきました。
今までママ子の過干渉で、ダメ人間まっしぐらになりそうだったところを、うちの次女は、ストップかけてくれたのかなって思います。そう考えたら、捨てたもんじゃないって思えました。子供ってやっぱり天使ですね。
これからは、フンメルノート様の温かいお言葉をかみしめて、
我が子の力を信じて、サポートしていきたいと思っております。
本当にありがとうございます。