親子で情緒不安定。受験生を抱える家で、一番やってはいけないと言われている事案を、ものの見事に実現しております。ママ子の失言と、次女nanaの、心の叫びを綴りました。
※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。
序:推薦入試の面接の練習で娘に怒られる、バカ親
ママ子:「うぉっへん、ほ、本校の志望理由を述べたまえ!!」
hana:「ママ・・・もう、いいから普通にやって欲しいって言ってるでしょ。そんな変な面接官いないよ…しかも、ハゲヅラとかメガネとか、持ってこないで!!変装も辞めてよ…」
ママ子:「だってホラ、先生になりきらないと、アンタの緊張する姿が可愛くて厳しく対応できないじゃないのよぉ~。」
hana:「だったらふざけないでよ!!こっちは真剣に人生かけて頑張ってるんだから!!(怒)」
ご、ごめん。普段、温和な長女hanaを怒らせて、ママ子…しょんぼり。
推薦入試の面接の練習相手に抜擢され、張り切ったママ子であるが、ここでも大失敗。
hanaを怒らせて、またまた時間をロスしてしまった。ちょっと勉強の息抜きに、楽しんで貰おうとしただけなのに…
もう、役立たずのママ子、消えてしまいたいよ。
・・・
「おいおい、さすがに直前期に酷いだろ。日本ナンバーワンの『不合格専門ブログ』になりそうだな。」
「信じられません。我が子の為なら志望校のリサーチをして質問内容も吟味すべきです。娘さんに愛想をつかされるのも時間の問題でしょう。」
「マジで毒親だな。数年後、娘がグレるのが目に浮かぶぞw」
ギャー、ブロークンなママ子のハートに塩を塗らないでよ~!!ちゃーーんと真剣に面接の練習やってるってばぁ~(泣
今回は、またまた親子の衝突がありました。
前回の続編。受験直前期に、ママ子は次女nanaと、親子ケンカ。
思いっきり凹んだんだけど、今度こそ、nanaのホンネが聞けました。その内容を綴ります。
我が子を信じて、残りの日々を静観するつもりでした。
前回の親子ケンカで、パパ男に諭され、ママ子は反省していたの。
参考: 塾無しあるある→親子の衝突
反省して、静かに見守ろうと決めたのが12月1日でしょ。
もう、我が子を泣かせるのもイヤだし、後悔の無いように頑張って欲しいって思ってるし。
だけど、ママ子は「不合格」を経験しているわけで。
怖くなってきちゃったの。こんなに頑張っている我が子が、また涙を流す姿を、自分は受け止めてあげられるだろうか。そして、あの、呆然とした瞬間を経験するのかと。
コロナ禍、受験直前期。
学校をお休みして、ほぼ24時間一緒にいる生活。
そんな中、やはり、我が子の学習を見ていると「甘い!」という部分が見えてくる。
具体的には
・学校を休むことに幸せを感じて居る
・毎日、ウキウキで(決してサボっているわけではなく、幸せそうに)勉強している
・試験前まで「あと〇日!」というママ子の手づくりカレンダーが放置されて印をつけてもらえない
・「アハハ~!今日、何曜日だっけ~?」という呑気さ
自主学習に口出ししたくなる親心「それじゃ合格できない!」
喜んで楽しんで勉強していることは、良い事だ。
自分で計画を立て、
問題(過去問も)解いて、
丸付け・採点も作文以外、現在は自分で行っている(ママ子にやらせてもらえない)。
中学受検さえ無ければ、最高の、誇るべき我が子のはずである。
だけど、公立中高一貫のあの倍率に立ち向かうには、甘すぎる。「お花畑」感がハンパ無い。
もう、絶対に悲しい思いはさせたくない。
我が子の勉強の邪魔になりたくない。
そう思っていたのに。
なぜだろう。
我慢しなくちゃ、って思うとマグマが溜まってしまうのは。
なぜだろう。
言いたく無い事を言う時に限って、我が子の機嫌が悪いのは。
なぜだろう。
一度口に出してしまうと、止まらなくなるのは。
我が子の学習への甘さが許せない‥‥指摘が止まらなくなってしまう。
我慢できなかった。ママ子、敗北であった。自分の誘惑に、自分の思いに、勝つことができなかった。
ママ子:「ねぇ、タイム計らずに問題やってるよ!その問題、そんなに時間かけてたら、また今日も予定が狂っちゃうよ!」
言ってしまった…
一言で済ませれば良いのに、びっくりするほど、言葉が止まらなくなる。
今までの不満や、不安、自分のカリキュラムを踏み倒され続けた悔しさだとか、忠告を聞かずに突っ走るnanaへの苛立ちとか、そういうの全部。
ママ子は、大人なのに。
我慢しなくちゃならないのに。
わかっている…だけど、時間が無い。入試まで、もう、あと、数えるほどの時間しかない。
「だったら言わなきゃいいじゃないの。」
「今更言って、どうなるのよ?」
自分の心の中が大騒ぎしている。そんなこと口に出しても、、我が子が傷つくだけなのに。
母親の不安が、我が子への発言にスライドしていく恐ろしさ
親子ケンカから、2か月近く経とうとして、バカなママ子は、また同じ過ちを繰り返した。
あと一歩のところにいる、次女nana。
正直、長女hanaの時よりも、志望校に対しての手ごたえがある。
その、長女の時よりも「崖っぷち」感が、絶望的ではないのだ。希望の光が見える位置にあるの。
だからこそ、最後まで諦めず、合格をつかみ取って欲しい。
強い思いと、強いトラウマ・不安が、ごちゃ混ぜになったママ子の心は、壊れているんだと思う。まさに「狂気」といわれるほどに、壊れているんだ。
だけど、それを凶器として、我が子の心を傷つけることは、絶対にダメなことだ。
親として、一番してはいけないことだ。
自分の不安を、我が子のせいにするなんて、絶対にダメなことだ。
それなのに、
必死で頑張っている我が子に、
「そんなやり方で、受検する気あんの?」
と、言ってしまった。
次女nanaの気持ち・・・「どうせママに言っても無駄だ」
長女hanaは、ママ子と中学受検に立ち向かった。全力で一緒に戦った。そして、敗れた。
次女nanaは、途中から、ママ子の採点を拒否した。ママ子が、nanaにイヤなことを言うから
「どうせこの人に言ったって、通じない」と思っていたと。
「話が長くて、ウザイ」んだと。
思っている事を、涙を流しながら、話してくれた。
中学受検の親の学習サポート:姉妹の違い。
長女hanaとは、全力で一緒に問題を解き、直前期は、演習に演習を重ね、日に日に得点が上がることで、直前まで上り詰める我が子のパワーに、奇跡を感じて居た。
しかし、
次女nanaは、ママ子に採点をさせようとしなかった。
もちろん、難しい図形の問題を一緒に考えることも多くあったが、時間をロスすることも多いので、hanaの時よりも、問題を解いた実感が、ママ子には無い。
もちろん、ママ子、できる限りのサポートを他の形で行った。
自己肯定感の低いnanaのために、毎月の目標を達成した部分をプリントにして「見える化」した。
長女の時よりも、次女の時の方が、知識が少しあったので、より実践的なサポートができたと思うが、
「長女の時は」という思いが、ママ子にはあったのかもしれない。
ひたむきに、どんなにキツく怒られても食らいついてくる、長女hanaの時のように、次女にも一緒に併走させて欲しかったと。全力で一緒に問題を解いて、ぐんぐん成長する姿を、見て居たかったと。
でも、それって・・・親のエゴだよな。
45分間の話し合いの末、次女nanaに、心からの謝罪をした。
狭い部屋に、次女nanaとふたり。
暖房の無い部屋に、二人で向かい合って座る。
ママ子は、今まで、ずっと「自分がnanaの勉強の力になれてないことが、辛かったし、悔しかった」と言った。
非常に独りよがりの意見であるが、ずぅーっとモヤモヤしていたのだ。
nanaは、ヘソを曲げるとブゥーっと膨れて、一切話をしてくれないし、
ボキャブラリーが足りないのか「ウザイ!」などと単語を投げつけてからは、
説明を一切してくれない。
こちらで気持ちを読み取って、対処してきた。前回の親子ケンカの時も、そうだった。
だけど、今回は、ママ子は次女nanaの気持ちを聞かせて欲しかった。
きちんと言葉で話して欲しかった。ママ子のどこが悪いのか。
nanaの口から、教えて欲しかった。
泣き続けるnanaのコトバを、待った。かなり待った。
次女nana、ママ子への不信感を語った。
nanaは、苦しそうに泣いた。
言葉を発しようとしても、悔しくて悲しい思いが込み上げて来て、涙が溢れる。
そんなにも、辛い思いをさせていたんだ。
ママ子は、胸が痛んだ。
溢れる涙をぬぐいながら、nanaは、やっとのことで、口を開いた。
nana:「どんなに私が、できたことを報告したり、頑張ったところを見せても、
ママは、”足りない”、”簡単だからもっとやってみよう”って言うから、
もう、やったことを絶対に見せたくないって思った。
過去問の点数が上がっても”うそでしょー!”って言うだろうから、もう、言いたくなくなった」
と、言った。
以前、次女nanaが、
必死でやったことに対して、ママ子が「もっと」と欲を出し、発してしまった言葉に、
傷ついてしまったようだった。
ママ子は、鼓舞するつもりで言ったが、その言葉が、nanaを傷つけていたんだ。
ママ子:「そうか…そうだったのか…それは、ママが、本当に悪かった。頑張ったことだったのに、きちんと認めてなかったよね。ごめんね。本当にごめんなさい。」
・・・ヒック、ヒック、と泣きじゃくるnana。
ママ子は、nanaのふっくらした手を握った。冷たい。
nanaを抱きしめて、
ママ子:「nana、辛い思いをさせて、本当にごめんね。ママのこと、許してくれるかな」
nanaは、涙だらけで真っ赤になった顔をママ子の胸にうずめたまま、頷いた。
姉妹を比べることは、ダメなことだ。
わかっていた事だ。
なのに、ママ子は、心のどこかで、あの長女hanaとの受検勉強の日々を繰り返すことを、夢見ていたのかもしれない。あの日々は、長女hanaとの日々であって、
次女nanaは、nanaで、必死に、本当に必死に頑張っているのだ。
nanaは、孤独だったはずだ。ママ子に心を閉ざして、自分で全てを頑張ろうとして。
ママ子に自分の学習状況を隠していたが、模試の成績は右肩上がりという結果を、しっかりと残しているのだ。
ママ子は、受験に対する不安を、次女nanaにぶつけてしまっていただなんて、本当に酷かった。
本当に申し訳ないことをした。
本当に、我が子の邪魔ばかりする毒親である。
不合格から3年近く経っても、毒親として過ちを繰り返す自分は、なんて愚かなんだろう。
親子で仲直り…入試直前の新たなルールを作成。
まずは、許してくれたことに、安堵。
もしかしたら、心の底では、もっとママ子のことを恨んでいるのかもしれないが、表面上の次女nanaの笑顔は、いつもの可愛らしい「ほっぺチャン」に戻っている。
そして、新たなルールを作った。
親子の信頼関係を再構築、学習上のルール
二人で、意思を確認しながらルールを決める。
・ママ子が採点するときは、別室で。答案のアドバイスは口頭ではなく、書面で。
・演習問題は、タイマーをセットし、考慮する時間を決める
・当日まで、成績を伸ばそう!いっしょに頑張ろう(心をあわせて)!
上記3つを、ルールとして決定した。
どれも、シンプル。
だけど、ママ子にとっては、結構辛抱が必要なのだ。
ここまで来たら、あと10日ほどだ。もう、絶対にnanaの邪魔はしたくない。
崖っぷちの中学受検!当日まで諦めず、合格を目指す!
今回、ママ子は、次女nanaの思いを聞く事ができて、本当に良かった。
しかし、nanaの学習時間を奪い、自分の安堵のための衝突だとしたら、
我が子に何とお詫びをして良いのかわからない。
落ちたら、絶対にママ子のせいだ。
nanaは、自分でも「甘い部分もあった」という事を認め、
分量を増やして、学習に取り組んでいる。
演習にはタイマーをセットすることを怠らないようになった。
ママ子と次女nanaの、凸凹コンビの中学受検は、あと、12日。
ママ子とnanaの中学入試は、たった1日。
受験が終わったら、美味しいものを食べに行こうと、約束をしたんだ。
ママ子はその日が、待ち遠しくもあり、やっぱり少し、怖い気もするよ。
コメント
努力してきた といえるなら、望んでいるものは手に入る。
頑張っているよね? あとは体調ととのえ、感染しない最善の対策を。
・フンメルノートさま
うぅ;;;
コメントありがとうございます。読んだら、涙が出て来ました。
これまで、フンメルノートさまから頂いたコメントを追って読み返しました(すみません!!)
ずぅーっと、
我が家の爆弾娘のことを見守っていて下さっていたと勝手に思い込んでます
、本当に有難くて、勝手に、涙があふれました。
心から感謝しています。
親ばかですが、本人、毎日必死で頑張っています。
勉強しない日なんて、この2年間、一日もなかったと思います。
感染だけは気をつけて、元気で、頑張ってきます。