学園祭シーズンがやってきた。学園祭は、我が子の受験勉強のモチベーションアップには一番の特効薬である!
不合格のトラウマを抱えた長女と、中学受検を本格的に頑張る意向の次女。二人の思いとママ子の葛藤、そして志望校への思いを綴ります。
※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。
序:学園祭。学校見学。
二年前は、ウキウキして足しげく通った志望校。
こんなに良い学校が、日本にあったなんて!
うちの子にぴったりの学校!!素晴らしいカリキュラム!!
将来を夢見て、心をときめかせて見学に行った志望校。
・・・
「食べ物ばっか買ってないで、ちゃんと学校見て来いよ。」
「迷惑行為だけはやめてくださいね。節度を守った振る舞いをお願いいたします。」
「どーせイケメン発掘に全力注ぐんだろ。質問攻めで困らせるなよ。」
もう!失礼しちゃう!!
ママ子は愛する我が子の将来のために、大事な休日を使って調査しに行くんだよ!!
知的なイケメンは、我が子の将来の・・・妄想ぐらいさせてくれたっていいでしょ!
今回は、学園祭レポ!
志望校の文化祭って、子ども達の夢が膨らむよね!
受検についてのトラウマも含めて、志望校への思いも記していま~っス。
学園祭前にひと悶着。不合格の古傷。
二年半後はダブル受験。
本当にどうなる事か、今から怖くて怖くてしょうがないんだけど。
まだまだ先の話であると、変に楽観視しちゃってるママ子。
まずは、志望校にしたい学校を見て、志気を高めたいじゃないのよ。
アンタ、「行きたい!」って気持ちが盛り上がらなくちゃね。
「ときめき」は、大事。志望校にときめかなきゃ。
女はいつもときめきが大事なのよ。
更年期の一番の特効薬は「ときめき」なんだしね。フンフン。
という訳で、長女hanaの高校の志望校と、次女nanaの都立中の志望校に行ってみようって事になったのだ。
もちろん、長女hanaの行く高校の方は、中3で受験できそうなレベルの学校を選ぶので、今はまだ雲の上の存在であるトップの学校に突撃しちゃうつもりである。
そして・・・
問題の次女nanaの見学する学校は・・・
都立中は・・・
や、やっぱり、そこに行きたいの?
長女hanaが、不合格であった、あの学校。〇〇中学校に行きたいと。
hanaは、自分の受検した学校に次女nanaが行くという事を想像したくなかったようだ。
でも、そんな事、口に出したくない。葛藤している表情をしている。
いつもは穏やかで優しいhanaなのに、nanaに冷たく当たったりして。
nanaが、静かに涙をこぼすのを見て、
ママ子:「アンタの不合格と、nanaの受検は別物だよ。いい加減にイジワルな事言うのやめなさい!!」
と、怒鳴りつけると、
・・・我慢していた糸が切れた。
わかってた。hanaは、泣きたかったのだ。わかって欲しいし、受け止めて欲しかったんだよね。その気持ちを。次女nanaに、言いたくもないイジワルを言ってしまう気持ち、ママ子もわかってた。
hanaは・・・ママ子の怒号を聞いて、
涙を流した。
悲しくて悔しくて、涙を流した。
不合格から半年以上過ぎても、hanaの心の傷は、完全には癒えていなかったのだ。
ママ子の渾身の愛を込めて、全力で励ました。
夜、nanaが眠ってからは、ママ子とhanaの時間になる。毎日は難しいんだけど、週に何度か、そうやって話せる時間を作っている。
その日の夜は、「絶対に話そう!」と決めたママ子。
ギンギンでhanaの勉強が終わるのを待ち、一緒にお布団に入る。
ママ子:「今日は、きつく怒鳴ったりしてごめんね」
hana:「ううん、大丈夫。」
そう言って始まる話。
ママ子は、心の底からhanaの頑張りを誇りに思っているし、決して無駄にはならない努力だと。
そして、この経験は、必ずや将来の自分の味方になってくれるんだと。
不合格になった日と同じように、いや、それ以上に、ママ子の渾身の愛を込めて、hanaを抱きしめながら話をした。
ママ子:「辛かったよね。ママも辛かったもの。
もう二度と、あそこの正門はくぐりたくないって、本気で思ってたし、
今も行くの気が重いんだよ。
泣いていいんだよ。泣きなよ。
悔しいよね。本気で行きたかった学校だもの。」
ママ子:「私もさ、本当の事言うと、半年ぐらい辛かったよ。
あ、つい最近までだね。
けっこう一人で泣いちゃう事あったもの。
hanaは、当事者だもの、もっとつらかったと思うんだけど、
愛する我が子の夢が叶わないってのも、そーとー親にとっては、辛い出来事なのよ~。
hanaが、死ぬ気で頑張ってたの、となりで見てたからさあ。
だからこそ、合格させてあげたかったってね、すごく苦しいんだよ。
我が子の悲しむ姿は、何よりも辛い。ホントにママの力不足でごめんねえ。」
hanaは、首を振りながら、堰を切ったように泣き出した。
泣きやむまでママ子は、
「よしよし、偉かった。本当に偉かったよ。」
と、頭を撫でて抱きしめた。
ママ子:「次の日はお休みだから、たくさん泣いても大丈夫だもんね。目がボンって腫れるんだもんなぁ、hanaは。」
そういうと、hanaは、泣きながらフフっと笑った。
ずいぶんと時間が経ってから、ポツリポツリと、学校の話や、お友達、王子様のⅯくんの話、そして、高校の話をしてくれるようになった。
いつものペースに戻った。
ママ子:「高校は、さ。hanaのレベルに合わせて行くところ決めようね。今、志望校があるんだったら、そこのレベルにこれからどうやって近づけるか。頑張ろう。ママも、応援するよ。塾代出すぐらいしかできないけどさ。今は、前以上に役立たずだよね。」
hanaには行きたい学校がある。
だからその高校の文化祭を見に行くんだ。
小4次女nana、中学受験の第一志望校。
ということで。
長女hanaの行きたいという高校と、次女nanaの行きたい中学校(hanaが不合格だった学校)の学園祭を見に行くことになった。
次女nanaの志望校は、もう、nanaも行き方ばっちり覚えていて、足取りもルンルン。
ママ子も、行ったことがあるから、安心感があるよね。
そして、トラウマにも似たあの感覚。
苦しい感覚は、もう、かなり消えていた。
hanaが、新しく目指す高校に向かって前向きになれたことと、
純粋にnanaが、志望校として目指したいという気持ちをママ子に話してくれたから。
nana:「本当は、ずっと行きたいって言いたかった。やっぱり、hanaの付き添いじゃなくて、自分のためにもう一回ちゃんと見に行きたかった。」
その日は、ママ子とnanaの二人で文化祭に行くことになった。
hanaは、勉強するのでパパ男(@奇跡的に仕事休み)とお留守番。
nanaの学園祭の回り方は、長女hanaの時とは少し違っていた。
hanaは、クラスの催し物を中心に楽しんでいたのだが、nanaは、「生物部」や「物理部」など、理系の部活を中心に回ることを希望した。
生物部では、優しいお姉さんに出会い、マンツーマンで植物の話をたくさんしてもらえて、nanaは、目をキラキラさせて素直に聞いていた。
ママ子は、やはりここまで詳細を説明できる知識量と、情報収集能力に度肝を抜かれて、ただただ感心するばかりであった。
もちろん、クラスの催し物も楽しんだ。大盛況の学園祭。すごい人気。
nanaは、心の底から驚きと感動のコラボを思いっきり楽しんで、時間があっという間に過ぎてしまった。
nana:「あー、もう帰らなくちゃならないの?!早いなあ。」
朝イチから来て、午後になっても、この感じ。
さすが、ママ子とhanaが惚れ込んだ学校である。
ママ子はこの学校を心の底から「良い学校だな」って思った。
そして、次女nanaも、気持ちが固まったようだった。
そして、やっぱりどうしても合格させてやりたい、って思った。
中1hana、高校受験の第一志望校。
高校の文化祭には、長女hana、ママ子、次女nanaの、三人で、憧れの高校に足を踏み入れる事となった。
でも、現在の第一志望っつーことで、来年、再来年、偏差値などによっては、志望校が変わる可能性が十分あるので、
気負わず、サラーっと見られたらいいよね、って。
ママ子なんか、すげー甘い考えだったよ。
不合格の古傷もあるから、「あんま、のめり込みたくない」っつー気持ちもあるよね。
傷つかずに済むよう、
学園祭でその学校にすぐに惚れ込むのはやめよう、みたいなね。
もうグラグラだよ。
あたしのハートはもう。グラグラ。
あんな辛い思いしたくないし。高校受験は、親の受験じゃないしね。
次女nanaの中学受験は、ワァー!っと頑張って、万が一不合格でも行ける地元中学校があるけどさ、hanaの場合は、高校受験だから、そういうわけにもいかないよ。
第二志望、第三志望、第四志望ぐらいまでは、きっちりと見て、「良いとこ探し」しておかなくちゃって思うの。
そーゆースタンスでアンタ、行ってみたんだよ、第一志望の高校に。
もうさ、ゆるゆるで行ったわけ。のんびりした気持ちで行ったわけ。
「サラーっと、、雰囲気だけ見られたらいいよね~んふ。」
っつって。深入りしない。サっと行って、サッと帰って来ようっつって。
そしたら、、、
ちょ、長蛇の列じゃん!!
さすが名門校。なんかもう、すげー事になってた。
おいおいおい、あたしたち、入れるでしょうね?
ハラハラしたけど、そこはもう、頭の良い方々の誘導がちゃーんとしていて、待ち時間はあったものの、入場することができた。
華やかだったなあ。
「〇年〇組の◎◎、楽しいですよー!来てくださーい!」
「〇〇部、今すぐ入れまーす!」
などと、呼び込みの声が元気で賑やか!
ひときわ可愛い女子達に魅了された、hana。
とある部活を見に行ったら・・・その可愛い先輩達がいて、ハートを撃ち抜かれた。
ハマってしまったようだった。
hana:「私・・この学校の〇〇部に入りたいなあ。大変そうだけど、すごく楽しそう!!」
おお・・・こ、これは・・・アノ時の。中学受験の志望校を決めた時の、とってもワクワクした、それでいて、未来を思い描いてあれこれ妄想しているアノ顔になっていた・・・
ママ子:「勉強も大変なのにねえ、すごいよね。こんなに頑張っててね。いいじゃん、入学したら、是非入部して!楽しみだね!!」
こっちも、部活と、そして、クラスの催し物と、少ししか見て回れなかったモンで、すっごく物足りなかったhana。
hana:「ママ!来年も来ていいかな。私、来年は朝イチから見に来たいよ!!もっとずっとここにいたい!!」
などと、熱く宣言しだした。
・・・い、いいですけど・・・
この学校の偏差値ご存知っスか?!
ママ子:「そうだったね。チラっと見ようなんて、意気込みが足りなかったよ。
もっとやる気出して来ないとダメだったよね。
ママも見たいから、来年もう一回来よう!でも、他の学校も見るんだよ。この学校だけって決めないで。ね?ね?」
nanaは、また理科系の部活を見たかったらしいが、なかなか時間が無くて見せてやれなかった。でも、
nana:「私はやっぱり、〇〇中学校のほうが良かったなぁ~。」
なんつって、自分の志望校校に思いを馳せているようであった。
学園祭で、志望校への決心と、勉強のモチベーションアップ。
あんまり夢見ちゃうと、本当に落ちた時辛い。
不合格経験者としては(ママ子の学生時代なんて不合格ばっかだから余計)どうなのかなあ・・・って思うんだけど。
「頑張ろうって思った!!」
と、二人とも勉強への熱意を持て余すようなやる気になっていた。
家まで持続してくれよ、帰り道で疲れ切って、そのやる気忘れちゃうなんてことないよね?
って、ママ子としては思ったんだけど。
先輩に憧れるっていう気持ちは大事だよね。
hanaは一年生だから、万が一合格して入学したとしても、今の高1の先輩とも、実際にはお会いすることができないから
hana:「来年の高校一年生の先輩には、hanaが入学した時に会えるんだよね!」
と、嬉しそうに言っていた。だから来年も来たいんだってさ。
次女nanaも、次の算盤の試験勉強をものすごい勢いで頑張っている。
毎日、プリント問題をトータル3時間ぐらいやってるよなあ。
二人とも、
まだ受験までは時間があるから、志望校が変わるかもしれないけれど、
今は、こうやって楽しい中学生活、高校生活を思い浮かべて勉強を頑張る事ができれば良いな、って思う。
さあて、一週間・・・続くかな・・・・このモチベーション・・・
コメント
こんにちは。
いゃ~今回の話も、家族の絆を見せつけられてしまった。
もう、「大草原の小さな家」の理想的な家族のつながりを見たような気がします。
hanaちゃんの涙から希望に満ちた顔に変わっていく様、感動の映像シーンを見ているかのようですよ。
nanaちゃんは、生物部、見るんですね。
男子校にいる愚息は「生物部」。中高あわせて8人しかいない潰れそうな部(笑)
文化祭は生徒数以上に女子が来校するんですが、みんなの目当ては「ジャニタレ」と「イケメンコンテスト」、「バンド」と「吹奏楽」。小学生の男子たちはママを引きつれて「数理研」のゲームコーナーや「鉄道研」のジオラマが人気。
生物部…. 難しい研究発表が展示されていて、なにより入口に「きもいカエル」(ー_ー)!!
女子は気持ち悪がって入ってきませんので、混雑の文化祭の中にあってクールダウンできる空間になっています。
nanaちゃんみたいに生物・科学に興味ある子が来てくれたらなぁ、と愚息の悪友が申しておりましたw
・フンメルノートさま
ありがとうございます~!
いやいや、「大草原の小さな家」だなんて、現実とは違いすぎちゃって、もうお恥ずかしい・・・・
次のブログで、ママ子の落胆が見られますよ。いやあ、凹んだ・・・乞うご期待!(泣
っていうか、
フンメルノート様の中で、確実にママ子のキャスティング=「チャールズ父さん」ですよねww
ご子息、生物部ですものね!!
ギャハハ!入口に「キモイカエル」とは!!
もう、女子を寄せ付けないお祓いの域ですね(笑)
でも、うちのnanaは、本当に生物部の展示を興味深く見入っておりました。説明してくれたお姉さんにも惚れ込んだみたいで。
今回の学園祭で、一番長い時間見せて頂いたのが、生物部でしたよ~!
あとは、nanaの興味を引いたのは「基盤」でした。あの、緑のマットに細かいキラキラついてるやつ。
あれのどこに魅力を感じたんだか、基盤を見て、衝撃を受けておりました。
家に帰ってからも基盤の事ばかり。。。機械の分解やりたいとか言い出して。
女子じゃないですよね~(;^_^A
「はんだごて」でもやらせるか、って考えています。