勉強の遅れに向き合う勇気

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学校の授業から離れ、ほぼNO勉強だった次女が、勉強に向き合った1日のことを記録しています。

※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。

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序:父の体調不良を知らされて。

ママ子の父のことは、ブログに綴ったことがある。
<関連記事>⇒父親の存在。

モロ昭和。たまにバイオレンスな部分もある、おっかないけど、根っこには愛情がたっぷりある父親が、ママ子の父。

その父が、動けなくなったという知らせを受けた。
「ごめん、あたし一人じゃ抱えきれなくて」って、遠方にいるママ子に、家族が相談してくれた。

急に父の死を意識した
ママ子は、ここ数年、娘たちの思春期に向き合いながら、親の苦悩を実感していた。だから、自分の親たちの苦悩っていうかね、ママ子を育てるのも大変だったろうな、って、すごく思ってたんだよね。

ブログには被害者ヅラして書いてたけれど、ママ子の親もさ、すごく大変な思いをしたし、心配も沢山かけちゃったよなあ、って今思うと、申し訳ない気持ちも生まれたりして。
自分のお父さんとの、良い思い出ばっかり浮かんできては、急に涙が出て来たりして(←暇人)

ママ子が帰省しようとしたら「そうじゃないの!」って言われた。

父は、ママ子のお父さんは、カッコ悪い姿を娘に見せたくないんだって。
母がおおかた世話をして、近くに住む兄妹も助けてくれてるみたいだけど…

父にとって、ママ子は長女。特別な存在だったのかもしれない。
小さい頃、いつも父からの熱い指導(チョット行き過ぎた指導)を受けたのは、ママ子だったから。
そのぶん、誰よりも可愛がってもらった気がする。兄妹で一番不細工だったのに。

現在、両親は、ママ子に病気の事を隠していて、電話しても元気そうな声を出して何も教えてくれない
遠方にいて、しかも子育てに超絶苦戦しているママ子に苦労をかけたくないと思っていたのかもしれなかった。

でも、さぁ…そんな事してて、お父さん死んじゃったらどうすんの?
あたし、会えないじゃんね。夏休みには帰省する約束をしていたから、それまで待つの?
それまで、お父さん、生きてるのかな。

お父さんに、ごめんねとありがとうを言いたいって、思ってた。
父の気持ちが、大人になって、親になった今、すごく、痛いほどよくわかるって。そう言いたかった。

最近ママ子は涙もろい。
お父さん、ママ子も疲れたよぅ。一緒に天国に連れて行って欲しい。

アンチ1
アンチ1

残念だがママ子の図太い神経じゃ、天国からのお迎えはウザいほど先になるんだぞ。

アンチ2
アンチ2

お父様の件はご愁傷様ですが、ご自分の育児の失敗は、投げ出さず自分で引き受けてくださいね。

アンチ3
アンチ3

毒親の連鎖はここで断ち切れ。それがお前の使命だろ。

なんつーか。うちの親って毒親だったんかなぁ…今思うと、そうでもなかったって、思うんだよ。ママ子がバカで愚かだっただけなんじゃないかな、ってさ。

ママ子が毒親になったのは事実だけど、自分の親はママ子ほどバカじゃなかったし。優しかった。今思うと。
でも、毒親の連鎖は断ち切りたいよね。うん。それだけは、娘に引き継がせちゃいけない。

手遅れかもしんないけど、反省してやり直していくしかないんだよね…

あらやだ。今回はおセンチになってごめんね!
今日は、頑張った次女のお話。たった1日だけど、次女が勉強に向き合った日のことを書きました。

春休みの課題…どうすんの?

前回の記事にも書いたんだけど、うちの爆弾娘の次女さま。学校の勉強は、ほぼしてこなかった。
<関連記事>⇒「勉強しなさい!」と言わない親。
ここ2年間。「居場所」の先生に見てもらって、たまにすることもあったみたいだけど、ママ子はその姿を見ることもなく…中学を卒業。
国の税金がたっぷり使われている義務教育に背を向け、自ら教育を受けない選択をした2年間。

心を病んだ、2年間。

そして、高校に入学が決まって、しばらくはウェーイって喜んでお祭り騒ぎしてたんだけど、課題が出されてしまい、入学後にテストがあると聞いてちょっとひるんだ。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン である。

「勉強しなきゃいけない」のはわかっているらしい。

勉強しなくちゃ」という声も、たまに本人が口にすることもあった。

だけど、心はそうでも、身体が言う事をきかない。だって、2年間ほぼ勉強してこなかったんだから。

ガリガリ、ガツガツと自分で勉強していた中学受験の頃の次女は、もう居ない。

過去のことなんてすっかり忘れるし、過去の学習習慣はほんの1週間もあれば容易に崩れ去ることも、ママ子は知った。

ママ子は、「また中学と同じになったらどうしよう。勉強についていけなくて、また学校嫌いになったらどうしよう」ってヤキモキしながら3月を過ごした。
ママ子の心配をよそに、前述のとおり、次女は、全く勉強しなかった。

おいおいおい、マジかよ
自分より勉強しない人は、次女が初めてかもしんない。この2年間もそうだけど、自分の「教育虐待」と言えるほどの行為が、ここまでママ子は次女を「勉強嫌い」にさせてしまったのだと、改めて後悔の念に駆られた。

本当にこの子は、どうなるんだろうか…
一抹の不安とともに、「いやいや、この子は賢い。この子なりの生き方を見つけていくはずだ。何も言うな!口を出すな!!」って心の中で葛藤しながら、声をかけずにいた。

とうとう4月。次女が動いた日。

4月に入り、1日は、何事も無かった。
エイプリルフールに「勉強する!」などと言われてウソだった日には、ママ子、立ち直れなくなりそうだし(笑)

やっぱりNO勉強で高校に突っ込むんだな…そう思った矢先…

4月2日。前日に長女に予定が空いているか確認していたらしい次女。
突然、「今日、春休みの宿題やるから!」と、熱く宣言した。

ママ子は一瞬、驚きと動揺のため動きが止まったが、刹那に平静を装い

「そっかぁ、頑張って。無理しないでね」とだけ言った。
できることがあれば手伝うよ、とは言ったものの、ママ子が介入したら、せっかくの次女の決意がムダになる気がして、邪魔しないように気を付けた。

長女「ママはね…”圧”があるんだよ…」と苦笑した。

そうなんだよな、ママ子には嫌~な”圧”があるらしい。威圧的なのだろう。邪魔しない、邪魔しない…

そうして朝から、次女は姉に教えてもらいながら勉強を始めた。

ちなみに長女も、次の日テストがあるらしかったのだが、「もう勉強を頑張らない」という宣言をママ子に言ってのけているので、自分の勉強はそっちのけで次女の勉強に付き合った。

優しい姉である。

うちの子が、べ、勉強してる…(号泣

春休みの宿題は、国、英、数のうっすーい冊子。

お?イケるんじゃないか?というほどの、易しい内容の冊子だと思われた。「中学校の復習」と書いてあったので、基本的な内容であることは、確かだった。
次女の行く学校は、偏差値測定不可能なほどの、いわゆる何ていうか、計り知れない学校なのである。

それでも、次女にとっては、久しぶりの勉強である。

文字を書くのも、受験以来である。

たぶん、ずっとずっと「勉強しなくちゃ」って思っていた次女。
自分はデキる子だったんだから、ちゃんとしなくちゃ、って思っていた次女。

いつも「ねばならない」って自分で自分を追い詰めて、がんじがらめで動けなくなっていた次女。

そんな次女が、色々な思いを乗り越えて、今、まさに、勉強している…感激の瞬間であった。

お姉ちゃんは、最高の家庭教師

なぜ勉強できているのか?

それは、姉がつきっきりで勉強を見てあげているからだ。
姉がいてくれなかったら、次女は勉強をしようなんて思わなかったであろう。

エリート校に通った長女は、丁寧に、しかも優しすぎるほど優しく、次女のペースに合わせて勉強を教えていた。親バカ炸裂して申し訳ないが、たぶん、どこの家庭教師よりも優秀であろうとママ子は思う。
長女の寄り添いはマリア様そのものだった。

一緒に課題を読み
考える時間を十分に与え
解き方を丁寧に教え
即席で問題を作成し、すぐに演習で理解力を試した。

おまけに、理解できずやる気を無くしたり、投げ出しそうになる次女を前にしても全くイライラしない!

これって、本当にすごい事だと思う。ママ子が出会う頭の良い方というのは、温厚で冷静沈着な人が多いのだが、まさにうちの長女はこれだと思った。

何故、勉強する気になったのか?

すげえ気になるよね。

なんで今までずぅーっとNO勉だったのに、いきなり勉強する気になったのか?

なんとその解答が、明かされた。
勉強中にリビングで次女が姉に話している声が、ママ子の居る部屋まで聞こえて来たのだ(決して耳をそばだててたわけではないが、結果的に盗み聞きになりますた💦)

「あたし、課題とか出たら絶対に早く終わらせたいタイプなの」

「でも、さすがにこの課題は、hana(姉)みたいに教えてくれる人がいないと無理だと思ってたから、hana(姉)が暇になるときを待ってた」

「どうせ春休み明けにテストあるんだったらさ、直前期にやっといた方がいいと思って。だってこれ、先に終わらせちゃうと、忘れちゃうでしょ?」

「高校になったら、さすがに少しは勉強しとかないと、って思ってる」

「なぜ、次女が勉強したのか」の回答(←ママ子の盗み聞き)

要するに、「まじめ」な次女の性格は、変わっていなかったんだ。

なんつーか、自分なりに落としどころを見つけて、「まあまあの点数取れるくらいでいいや」って思ってるんだよな?きっと。

優等生には戻らないけれど、人並みには勉強しようと思ってる、ってことだよな?

次女は、次女なりに、自分の人生をちゃんと歩んでいこうって、心に決めてるんだよな?

ママ子は、本当に心配ばかりして愚かだった。

信じて任せておけば、なんとなーくキャンプ場のカレーみたいに、我が子もちゃんと自分で考えて自分で独り立ちが出来るようになってるって、事だよな?

勉強の遅れに向き合う事って、凄い事だぞ!

ねえ、うちの次女、マジで勇気ある行動をとったと思うの。

だって、自分の出来ない状況に、きちんと向き合ったんだから。プライドの高い、次女が!だよ?
ママ子が15歳だったら、そんな事できただろうか。ダメな自分・できない自分をしっかり受け止めて、「頑張ろう」って勇気を出して一歩踏み出すことなんて、できただろうか。

勉強の遅れを往復ビンタみたいにビシバシ感じて凹むこと前提でそんな行動するなんて、本当に考えただけでママ子は、次女を心から尊敬する。

実際にどんぐらい勉強が遅れていたのか…

さて。
ママ子はリビングでの会話音がビンビンに聞こえる部屋で(←狭小住宅&薄壁)なんとなーく、
二人の様子をうかがっていた。いやだって、しょうがないんだよ?
聞こえちゃうんだからw

とりあえず、ママ子が把握した次女の現状を記録しておく。

<国語>
全体的に、国語はなんとかなってた。漢字やことわざ、敬語や文法が主なものだったが、小学生でもイケそうな問題。文章読解は、やはり長文が読めず苦戦したが、姉の協力のもと、なんとか一緒に解いてもらったようだった。

<英語>
中一の時点で英検3級を取得していたので、本人も英語にはあまり抵抗が無いようだったが、やはりほとんど忘却の彼方であったことは間違いない。ただ、英語は「居場所」少し勉強していたらしく、文法系はオッケー。
単語は忘却していたがなんとかなりそう。やはり長文に苦戦しながらも、どうにかクリア。

<数学>
数学がもう、致命的で、1年生の範囲から既にヤバみがあった。方程式、関数、平方根、因数分解、円周角に相似…ほぼ全部わからない。厳しい現実を突きつけられた。
それを…根気強く教えてくれる優しい姉に協力してもらいながら、なんとか最後まで解ききった

一日で3教科の課題を終わらせることを実現した。

理解できない部分も多かったらしい。
復習すべきところを見つけて、教科書ワークに付箋をつけていた。

でも、とにかく1日で課題を全て終わらせた、っていう達成感だけは味わえた。
もちろん、全て理解できて、解けるようになったわけではない。

「終わらせた」という事実だ。

しかも、終わらせたんだから、次の日からまた勉強を続けるわけでは全くない。
親として気をつけなくちゃいけないのは、ここから劇的に次女が変わって勉強に勤しむという姿を期待しては、絶対にいけないということだ。

勉強は、その1日で、「終わり」であった。

そんでも、そんでもね、ママ子は、次女を称えたい。
よくぞ向き合った!よくぞ成し遂げた!って。

宿題をやるのが当たり前だから、褒めるなんて親バカかもしれないけれど、本当に良く頑張ったなぁ…

塾に通わず自宅で学習!自分のペースで学習できる!【すらら】

たった1日だけでも、娘が勉強した事を死ぬほど喜ぶバカ親

奇跡の一日だった。
午前9時から午後5時半ごろまで。

昼食と、歯医者の予約で途中外出した以外は、ぶっ続けで勉強していた。
次女は、途中くじけそうになりながらも、何度も何度も姉に質問をぶつけて、苦しみながら問題を解いていた。二人とも、よくぞ投げ出さず頑張りぬいた…

ママ子、本当に本当に嬉しかったよ。この子たち、素晴らしい姉妹だな、って思った。

とにかく、次女は「今日は勉強!」って決めたら、何が何でも成し遂げる。
なんつーか、白黒思考、0-100思考な部分は、彼女の特性として、仕方のない部分ではあるんだが。
一般論では、だいたい60%ぐらいの力で毎日勉強を続ける方が、何倍も効率が良いし、理解力もアップするっつー話は、ごもっともだけど…

うちの子のやり方は、こうだったのだ。

テストで「とりあえず半分ぐらい点数取れたらラッキー」ぐらいの気持ちで臨むのであろう。

素晴らしい選択である。

勉強だけが大事なわけじゃない、青春時代。
次女は、きっとママ子よりずっとわかってるんだ。今、必要なこと。今、自分が色んなものに依存しながら生きていること。そうやって、自分探しをしていること。

次女の高校生活がもうすぐ始まる。

どうか、どうか。

楽しい高校生活になりますように。神様、お願い。



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