よく、「親が勉強しているご家庭の子は勉強をするようになる」という話を本やネットで見るけれど、それって、本当の事なのか?17年以上の子育てを経て、出た結果を自分なりに記録しています。
※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。
序:今日の過干渉!娘を怒らせた事案
大学受験の天王山、夏である。長女は、夏期講習や模試、学校のイベント準備などで忙しい日々を送っている。今日は、久しぶりの休日。普段、学校や塾で、のんびりとトイレに入れないので、休日はトイレを好き放題できる、特別な日でもある。
そんな中、珍しく平和な朝食の後、
長女:「わぁ~、下痢かもしんない!トイレに入りまーす」
(我が家は狭小なうえに、逐一報告するという謎の習慣がある)
すると、すかさず
次女:「うわぁ…私もトイレ行きたい」って。
もちろん我が家には唯一のトイレ。休日だけ大盛況。フル回転。
ママ子:「えぇ~!お姉ちゃん長いから、言ってあげるよ!!トイレでしょ!」
長女:「えー?トイレ入る?」と、長女の声がトイレから聞こえた。
ママ子:「言うよ?言うよ?先にトイレ行かせてもらいな!」
次女:「ヤダヤダ、やめてよ!いいから!」ガマンする次女に耐え切れず、次女の抵抗を聞かずに
「トイレだって~!」と大声で長女に伝えると、ジャー…洗浄音とともに、長女がトイレをあけてくれた。
ママ子:「早く早く!!トイレ行って!」
次女:「もうっ!いいって言ったじゃん💢」怒りながらトイレに向かう次女。
長女:「あーぁ…なんか引っ込んじゃった。」
次女:「出なかった…小だけだった」
と、ママ子のせいで二人の便意を喪失させるという事件があった。
ママ子、過干渉をやめようと日々頑張っているのに、こういうところだよな。
今日もまた、自分の過干渉を猛省。
険悪なムードにさせてしまい、「ゴメン…」というものの、後の祭り。
ちなみに、ママ子もトイレに行きたかったのよね(^▽^;)
スゴスゴとトイレに退散…満足いく大便をば放出させていただいた。
結局お前がトイレ占領したんだな。毒親め。
自宅にトイレが二か所あるので、貧しい人々にそんなご苦労があるとは存じ上げませんでした。
結局子供の意見を無視して我を通すんだな。うぜぇ親。
なんかもうさ、親として人間失格だよな。「恥の多い生涯を送ってきました(by太宰)」ってまさにオレの事です。
ママ子も十分わかってる。
今日は、そんなママ子が頑張った子育て「勉強する姿を見せる」事の効果について、17年の子育てから、気が付いたことを記録しています。
親がバカでも「勉強する姿」を見せれば、効果が出るのか
このブログは、かつて、受験ブログや学習ブログであった。現在は、ママ子が勉強や受験にあれこれ言うのがおこがましく思えてしまって、「子育てブログ」に名前を変えている。
子供産んで17年以上経過した。我が子が高校3年生と中学3年生になった。自分の子育てを振り返る年齢に来た。もうママ子が我が子に教えられることなんて、何もない。いや、もともと、子どもに何かさせよう、って事が間違いだったんだけど。
ママ子が1つの問いについて考えようと思ったのが、今回のテーマ。
「親が〇〇する姿を見せる」という「親の背中を見せろ」的な子育て。
これは効果があったのだろうか。改めて、自分の子育ての経験をもとに考えてみた。
我が子に必死で教養をつけようと奔走した過去
子供が小さい頃から図書館に行く習慣をつけた。動物園、博物館、美術館、科学館、公園、プール、色んな所に連れて行った。
⇒ 東大生の親⇒ディズニーランドより公園・博物館
マジで、『KIDS AERA』だの、『ファミリープレジデント』は毎号読むほどだったし、その他の子育て本なんて、数えきれないほど読んできたと思う。アドラー心理学についても、星一郎さんの本や岸見一郎さんの本を図書館から借りて来て、何度も何度も読んだ。
「中学受検したい!」と、我が子に言わせたバカ親
そうやって幼少期から、知的好奇心を無理やり与えて来たので、もうその辺からママ子は、我が子をコントロールしていたわけだよ。
遺伝子的にバカ親なんだから、絶望的な遺伝子持ってる子どもにねえ…ガマンさせて、連れまわしていたんだなぁ…って、今思うとわかる。
長女は素直に喜んでいることが多かったが、ママ子の顔色をうかがうのが必死そうだった。
快楽主義の次女なんて、苦痛でしかなかっただろう。好奇心旺盛な次女だったのに、ママ子はこの子の才能をつぶしたんだ。
その結果、「親の喜ぶ発言をすればいいんだ」というスキルを学んだ娘たちは、
口をそろえて「中学受検したい!」と、言ったんだ。
ママ子は困惑したのは確かだったが、正直、嬉しかった。学びの道に導けたんだ!これで自分のような、学歴コンプレックスの屈辱的な人生を送らずにすむ、って思った。
無意識のうちに我が子をコントロールしていたなんて、この当時は知らなかったんだよな。
「子供を勉強させるには、親が勉強する」を実践してみた
中学受検の勉強をはじめると、ママ子の中で下記のような思いが湧いた。
「子供が頑張って勉強するのに、自分が勉強しないのは、フェアじゃない」
「親の背中を見せる」「親が勉強する姿を見せる」を始めたきっかけ
「子供の勉強の辛さや大変さを共有すれば、受検勉強の役に立てるのではないか」
当初、うちは貧乏なので、塾無しの受験勉強をすることにした。
だから、親のママ子が中学受検に全面的に関与した。学習計画、データ収集、問題集選び、問題作成、〇つけ、授業…なんでもやった。
助けたかった。役に立ちたかった。本気で合格させてやりたかった。
まずは、我が子に勉強してもらわねば話にならない。と思い、上記の理由から、ママ子も勉強を始めた。すげー難しかったけど、中学受検の問題、色々解いてみた。解説できるようにした。
今思うと、ママ子は「勉強嫌いだったら、そんなことしなくていいのになぁ…」って思うんだけど、
当時の娘たちは、「ママが必死で頑張ってるから、やらなくちゃ」って義務や使命感でいっぱいだったと思う。
後戻りできない、子どもの逃げ場を無くした毒親
そうやって、ママ子が必死になって頑張るので、子ども達は、逃げ場を無くしたんだ。
親が勉強を頑張る姿は、時に子ども達にプレッシャーを与えてしまうものなのだ。
今思うと、そう感じる。当時は必死で気が付かなかった。
娘たちは、頑張り屋だった。二人とも、本当に真面目な優等生に育ってくれた。
死に物狂いで勉強した。ママ子のできることは、全てやった。
子供たちも期待に応えようと必死で頑張った。
そして、その結果…中学受検に不合格となった。
⇒ 奇跡は起こらなかった。実録!不合格の受け止め方。
⇒ 2021年、次女nana:中学入試の結果と備忘録
ママ子は今思うと、自分が鬼だったと思う。1校でも併願校を受けさせてあげて、合格できた!という自信をつけさせてやりたかった。我が家が貧乏だからと、倍率の高い公立の中高一貫校1校だけを受検させるなんて、今思うと、本当に毒親だった。鬼だった。
我が子を勉強嫌い、燃え尽き症候群にした毒親
その結果、長女は中学時代、通塾し、高校受験を頑張って頑張って、第一志望に合格した。
しかし、進学後、劣等感という大きな壁にぶつかった。
次女は、お友達関係も上手くいかず、燃え尽き症候群になり、勉強嫌いになった。心が壊れた。今でも苦しんでいるし、現時点で、普通高校には進学する予定がない。
ママ子は全部自分のせいだ。って思った。後悔してもしきれないほど、自分を責めた。
だって、自分の狂気的な子育てによって、結果的に子供の自己肯定感を下げ、人生を台無しにしてしまったのだから。
現在、資格試験の勉強を続けている意味とは?
現在、ママ子はまた資格試験の勉強を少しずつ始めた。次は英検のリベンジだ。
もちろん「勉強を子供にさせよう」と思って、勉強しているわけではない。あくまで、自分の唯一の挑戦である。っつーか、ママ子の学歴コンプレックスは、まだ心の中で燻っていて、どうにかして自分を好きになりたいんだよな。自分自身に「頑張ったね」って言ってやりたいの。
自助グループの、他の先輩ママさんにも指摘していただいた。ごもっともだ。
「目の前でそんなに勉強されたら、お子さんが辛いと思う。苦しいと思う」って、言われた。
勉強をやめようと思ったことっもある。いや、何度もあった。
でも、ママ子はやめたくない、と思った。勉学は、ママ子のアイデンティティとなった。死ぬまで勉強したいって、今は思ってる。学びを否定する人生を歩むなんてできない。死ぬまで学ぶ喜びを感じていたいと思っている。
でも、次女は、わかってくれているはずだ。
ママ子が、「あてつけ」で勉強しているわけではないということ。
どんなことがあっても、娘たちを愛しているということを。
だから、勉強を続けていきたい。ママ子のワガママを許してくれるだろうか。
パパ男には「資格取っても勉強しても、金にならないって事を子ども達に伝えてる」って言われたけど。
ハハハ…親として、そんな背中の見せ方しか、ママ子はできないんだよなあ。
下心無しで!自信を持って親の背中を見せよう
あのね、気が付いた。
下心が、少なからずあったのよ。ママ子はさ。自分がバカだから。貧乏だから、子どもに背伸びさせようとした。下心があったのよ。子供の幸せを願っているとはいえ、
「文武両道に育てたい!」とか、
「優等生になってほしい!」とか。子供に期待かけすぎて、大失敗した。
だから、大人はさ、親はさ、自分のやりたいこと、好きな事をやっていればいいんだと思う。子供は親のことが大好きなんだ。だから、低学年の親御さまは自信を持ってほしい。「ありのまま」を受け入れるって最強なんじゃないかと思う。
遺伝子には抗えない。ママ子は、遺伝子に抗おうとしたけれど、ダメだった。無理だった。
違うんだよ。
そんな子育て、幸せじゃない。子供はコントロールしなくても、ちゃーんと育つ。愛をかけてそだてれば。
安心してください。
うちの娘二人とも、とても優しくて、良い子なんだ。どこに出しても恥ずかしくない、モラルも倫理もしっかり持ってる、素敵な女の子に育ったよ。
親がこんな、毒親なのにね。
<関連記事>受験生。自分から勉強するきっかけ。
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