入試まで100日を切り、子ども達にも、受験生としてのリアル感が押し寄せている。我が家は、小6と、中3のダブル受験。
今回は、小6の次女nanaの、撃沈している模試の結果を受け、崖っぷちの状況の中、親としてのサポートの仕方や、最終的に志望校を決める時の判断を、書き記しています。
右肩上がりだった成績が、他社の模試で撃沈。
低学年から、無料模試を含め、色々と模試を受けてきた。貧乏家庭の我が家は、無料模試は有難い存在であった。
しかし、受検の一年前からは、有料の模試を継続して受けるという決死のチャレンジも、行って来たのだ。
色々と模試を受けてきたけれど、受検3か月前のこの時点では、志望校の判断基準として模試の結果というのは、かなりリアルな答えが出て来る。
実を言うと、その有料模試で、6年生になってから、少しずつ、次女nanaの模試の結果は、右肩上がりだった。
正直、「イケるかもしんない!!」って、絶望的な点数の中で、前向きに考える事ができていたのだ。
だけど、他社の模試を受けたら、瞬殺だった・・・E判定って、初めて見た・・・
声が出ないほど、落胆するママ子。本人は冷静。
絶望的な模試の結果に、ママ子は、「何も言えねえ」という状況であった。
その結果を受けて、親の反応としては、声が出ない。怒らない。怒れない。
もちろん、日々努力している娘を見ているし、これ以上できることは無いって思っていたし。
成すすべもなく絶望。責める事なんて絶対できないけれど、自分を責める気持ちが溢れてくる。
ああ、また我が子に酷い事を、辛い思いをさせてしまうことになる・・・
ああ・・・やっぱりだめだったか・・・
あの日の思いが、長女が不合格だった時の思いが、自然とリアルに胸に込み上げて来た。
やっぱ、低学年から塾に行っている子には、叶わない。
諦めの気持ちが湧いて来た。さよなら、志望校。
心で、そう思っていたって、決して声には出さない。
頭の良いnanaは、わかっている。無謀なチャレンジだということを。
しばらくして、ママ子は、声を絞り出す。
ママ子:「難しかったもんね・・・やっぱり。」
nana:「だーから言ってるじゃん!私の受ける学校の問題と、ここの模試の問題は、傾向がちょっと違うんだよ。こんなの(絶望的な模試の結果)見てたら時間の無駄だよ。」
そう言って、サッサと自分の勉強に戻って行った。
その言葉が、nanaの気持ちの全てだ。
「くだらないこと言ってないで、受験勉強続けるよ!」
コトバには出さなかったけど、きっとそれが、彼女の主張であった。
届かない志望校を受験することは、間違いなのか?
さすがに、詰んだよな・・・
冷静に、ママ子はそう思った。無理だよな。今年も、不合格だよな。
ママ子はわかっているつもりだった。受験生の併走、2回目だもん。わかるよ、そりゃ。
全身全霊で、いっしょに努力してるんだもん。だからこそ、わかるよ。
最初から、ママ子は、次女の都立中受検には反対していた。
我が家の爆弾娘は、たぶん、精神的にも成長していないし、受験勉強の日々にに耐えられると思えなかったからだ。(サポートするママ子のほうが・・・及び腰であった)
だけど、その絶望的な現実でも、次女nanaは、「受検したい」と言ったのだ。
「塾には通わせてあげられないんだよ」という事も念を押した。
我が家は、二人の子供を塾に通わせてあげられる経済力はない。
中学生の長女の塾代で、家計は火の車だ。レジャーも外食も無い。自家用車も維持できなくなり、売り払った。毎日、業務スーパーの19円のもやしが、食卓に登場している状況。
小6、受験生の勉強時間。
「志望校を変えよう」「受検、やめよう」なんて、もう言えない。
日々、頑張っている娘に、受験をやめようなんて言えないよ。
学習時間は、平日、5時間、休日は、トータルすると、12時間以上勉強している。
あの、勉強嫌いの次女nanaが。
睡眠時間は9時間以上の、多眠派のnanaが、今、睡眠7時間くらいになっていることも、変化のひとつだ。
それなのに、絶望的な E 判定だなんて・・・神様は残酷。
遺伝子って、貧乏って、もっと残酷。
届かない志望校の受験勉強を、継続する意味ってあるの?
落ちる前提っていう気持ちで、受験勉強をするのは、nanaに失礼だ。
そんな勉強のやり方は、やめようって思った。
nanaが、「やる!」って言ってるんだから、ママ子は、「受かる!」っていう思いで、学習を間に合わせるしかない。
親バカだけど、ママ子は、過去問や銀本の採点をしながら、nanaの答案に、かなりいい手ごたえがあったのだ。
受験当日に、最高の状態で送り出してやれるように、足りない部分を補ってやるんだ。
「無駄な努力」って、あるのかな?
ママ子は、長女の時も思っていたけど、
本気で努力したのなら、「無駄な努力」なんて、無いと思う。
だから、こんな酷い結果の模試を見ても、「志望校に向かって勉強する!」って頑張る娘を、誇りにも思うし、すんげーメンタルだと思う。(それか、ママ子のような大バカかw)
彼女はわかっている。勉強が無駄にならないことも。
彼女は、わかっている。受験に落ちても、それを糧にして、
自分の人生がしっかりと続いていくことを。
なぜなら、お姉ちゃんが、いるから。
今、すっげーカッコいい場所にいる、お姉ちゃんが、前を走っているから。
受験に不合格でも、家族全員が心から誇りに思う、お姉ちゃんが、いるから。
お姉ちゃんの不合格を無駄にしない!と頑張って来た。
次女nanaは、だいたい4年生から受検の勉強を始めた。
苦労して、試行錯誤して、長女の不合格の反省を生かして、ほぼ独学の中学受験勉強を頑張って来た。
今度は、間違えない。
中学受験は「親の受験」と言われるほどだ。
落ちたらママ子のせいだ。 そう思ってた。
今度こそは。私立向けの特殊算も、4年生後半から頑張って来た。
ママ子は、自分が直接指導することをなるべく避け(歴史と公民、国語だけはママ子が担当した)、
教科の学習は、インターネットとyoutubeを利用して、基礎学習は、動画に任せていた。
長女と次女の性格が全然違うので、そこも考慮して、だいぶ本人のキャラを客観的に観察し、学習に取り入れた。
例えば、
長女は、厳しくしても必死に、ひたむきに頑張るタイプ。要領が悪いが、人の3倍の努力ができる。
次女は、褒めておだててやらないと、すぐにヘソを曲げちゃう。あまり無理はしない。
その代わり、地頭が良いので、もの覚えがすごく良い。応用力がある。
そこを考慮し、長女のような勉強スタイルは、次女には絶対に合わないやり方だと判断した。
細かい志望校分析と、月の目標、スケジュール管理と、類題収集、コピー作業など・・・事務的な作業に徹したママ子。そのおかげで、グラフの解答用紙作成も含め、図などで気が遠くなる解答用紙作成の作業も、けっこう上手になり、今では時間をかけずにできるようになった。
nanaが、スムーズに学習できるように、ママ子にしては、すっげー努力したのよ。
なるべく感情のぶつかり合いも避けるようにしたし(何度かは、思いっきりぶつかってるけどw)。
模試の判定が絶望的でも、志望校を諦めません!
正直、こんな恥ずかしいこと公言して、何なんだ、この親!って思う。ごめんなさい!って思う。
でも、本人が曲げずに、絶対行きたい学校なら、必死で努力して、受かろうって、最後まで頑張るしかないのだ。だって、小学生だもん。未来は、子どもの思うままに描いて希望を持っても良い時期だよ。
ここまでくると、落ちても良い!って思うしかないんだと思う。
全然後ろ向きな言葉ではなく、
「落ちてもこの子は大丈夫!」って思い、親が支えて、一番の応援団になることが大事なんだよ。
今までが爆弾娘だったので、その成長は目覚ましいことばかりで、
ママ子は、nanaの受検勉強を併走していて、すごく楽しいのだ。嬉しいのだ。
nanaは、変わった。
自分のために勉強するようになった。
自分のできたことを記録し、反省点を記録し、改善点を毎日記録している。
模試や、過去問のデータもすべて、自分で記録しているのだ。
自分のための、記録。どんどん実力がついて、前に進んでいる記録。
それが一番の、受験勉強の効能であった。
nana、アンタなら、大丈夫!って思う。
もちろん、最後まで受かるように、やるべきことを、勉強を、続けていくよ。
「もうやめよう、こんな判定じゃ、やっても無駄だよ」だなんて、言わない。絶対。
この子の努力は、無駄じゃないし、志望校に憧れて、努力する日々が、どんっだけ大変なことなのか、そして、どういうルートでいけば合格するのか。塾がプロいこととか、そういうことを体感して、人生に生かして欲しい。
あと3か月。頑張ろう!満点なんて、狙わずに。
絶対合格最低点(予想値)まで、辿り着くんだ!
コメント
ママ子さん、2年ほど前から毎回の記事を読ませていただいておりますが、初めて投稿します
(40代男です)
E判定が絶望的なんてことはないですよ
しかも自分で反省をしたり改善点を考えて右肩上がりの成績なんてすごいことです
我が家にも小学6年男子、私立希望がいますが、まだまだスケジュールすら自分で建てられず
ベルトコンベアに乗って流れ作業のようにしか勉強していません。
いい加減、終わらせるだけでなく、せっかくやるならもう少し考えてやって欲しいと思いますが
所詮小学生なので、難しいのかと思っています。
平日、5時間、休日は、トータルすると、12時間以上自宅で勉強できることが
すごいですよ
後、少しで本番ですね。我が家は恐らくスイッチは入らないので
このまま淡々と行くと思うので、天狗にならない程度に
気持ちを上げて日々過ごせるようにしたいと思っています。
試験当日のメンタルが一番大事だと達観しております
お互いに大変ですが、頑張っていきましょう
※最近いつもの登場シーンがないのが少し寂しいです。
・闇狩人さま
はじめまして!コメントありがとうございます!!!
二年も前から読んでくださっていたなんて・・・感激です。
しかも、あの登場シーンを心待ちに(←超勝手なポジティブ解釈)してくださっているなんて、嬉しすぎます。
ママ子、おだてられるとすぐ木に登っちゃうタイプなので、ツッコミトリオとともに、ソッコーで復活させちゃう所存でおります。(笑)
ご子息は、私立中志望の受験生とのこと。通塾でルーティンがしっかりしていらっしゃるのでしょうか。
そのまま、ストレスもなく受験勉強できていることが、本当に羨ましいかぎりです。
スイッチが入らないのではなく、
当たり前に坦々と日々の学習をこなしているんですよね、きっと。
>試験当日のメンタルが一番大事だと達観しております
闇狩人さまの仰るとおりですね。
ハッとさせられました。
私ばかり凹んでしまっていては、いけませんね。
気持ちを切り替えることができました。
本当にありがとうございます。
あと、少し。
元気で、頑張りましょうね!
ママ子様、お返事ありがとうございます。
>ご子息は、私立中志望の受験生とのこと。通塾でルーティンがしっかりしていらっしゃるのでしょうか。
通塾していますが、宿題と決められた過去問とその振り返りをやるだけで他は何もできていません。
(10時に就寝、6時起床を守っているので、これ以上できないです・・・)
>そのまま、ストレスもなく受験勉強できていることが、本当に羨ましいかぎりです。
ストレスはありますよ。
以前は怒ってばかりいたのですが、こちらが怒らなくなったら止まりました
(親のせいだったんですね)
小鉄なので、社会だけは抜群にできる(模試で100点を取ったことが何度かあります)のですが、
常識で答えればわかる問題を、細かい知識があるせいで自分でつまずいたりすると「問題が悪い」とか
「難しすぎる」と他人のせいにするので、そこはいつも喧嘩になっています
男子からなのかケアレスミスが滅茶苦茶多く、その辺りも火種ではあります
>スイッチが入らないのではなく、
>当たり前に坦々と日々の学習をこなしているんですよね、きっと。
上記以外は淡々としていますが、どうしても第一希望の学校に行きたいみたいです・・・。
(大雨の中で一度しか行っていないのに何がそんなに気に入ったのかわかりません)
第一希望がnanaさんの希望校と同じような(適性試験のような)、かなり特殊な問題が出る男子校なので
苦手な頻出分野をできるようにする以外はケアレスミスを減らすことくらいしか
親から勉強について言えることはないです。
個人的には、中学受験(受検)の大事なことは受かる、受からないではなく
気分が良い時でも悪い時でも長期的な目標の為には1ミリでも進むってことだと思っているので
その辺りはnanaさんはもうクリアしていますよ。
話はそれますが、教育や勉強は効率的とかって考えたらできないと思いますし、長期的な目標の解決や
社会問題の解決等は効率とか正論だけでは解決しないということを
理解するためには方向が間違っていても良いから、日々前に進むことが大事だと思っています。
ママ子様の子供に対しての愛情あふれる文章をこれからも記載していただけることを
楽しみにしています。
・闇狩人さま
お返事遅くなりすみません!!
まさかバカママ子にレスポンス頂けるなんて、思っても見なかったもので、ほんとにもう、通知機能とかちゃんとやっとけって、もうあのほんと。
丁寧にお返事いただき、ありがとうございます。
ご子息、社会がお得意とのこと。
模試で100点って、すごすぎじゃないですか!
我が家でそんな素晴らしい成果があったら、コピーしまくって、家中に貼りまくる祭りが勃発しそうです。
受験する小学6年生。
さまざまな状況下で、それぞれの問題を抱えて志望校に向かって頑張っているんだなあ、って、想像しながら(妄想力だけは超人並みですw)、闇狩人さまとご子息のやりとりを、輝かしく眩しく、感じております。
>話はそれますが、教育や勉強は効率的とかって考えたらできないと思いますし、長期的な目標の解決や
>社会問題の解決等は効率とか正論だけでは解決しないということを
>理解するためには方向が間違っていても良いから、日々前に進むことが大事だと思っています。
素敵ですね。闇狩人さまは、アドラーの考えを自ら実践していらっしゃるのかな。
ママ子、アドラーの本は心の支えにしているつもりでしたが、こうやってすぐ落ち込んだり、冷静になれない時に、ふと思い出させていただけて、有り難いと思いました。
実は、ここ一週間、問題が勃発しまくりで、記事の更新が滞っておりました(泣
ダブル受験生&バカ親で、ドタバタやっております。
いっしょに頑張っている仲間がいる、受験生の子どもに、翻弄される親がいる。
みんな、辛くても、大変でも、日々、懸命に生きてる。
それがママ子の励みになっています。
本当にありがとうございます。