我が子が「うつ状態」になった時のこと~絶望期~

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中学一年生の3学期。我が子は「うつ状態」になりました。本当に坂道を転がるように落ちていった日々でした。そんな日から3年が過ぎました。当時の我が家の状況と、現在の娘の成長を、シリーズで記録していきます。

※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。

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序:思春期娘から、もらったもの。

ブブブブ…こんドスわ。ママ子です。一応がん治療頑張ってるアラフィフバカおばさん。

超絶な悲壮感漂う前回のブログ更新から、約2カ月。
⇒ 嫌われママ子の一生。

マジでブログ閉鎖するかもしれないって思ってた。もうママ子ができること、何もないって。
だけど、このブログにコメントくださった方々の優しいお言葉に、励まされ、ひいては有頂天になり、まだまだブログを続けられるかもしんない、って勇気を頂きました。本当にありがとうございます‼

ご自身を毒親かも…?って思うママさんって多いかもしれないよね。そんな方々の心が少しでも軽くなれるよう、自分の経験から得たものをシェアしていけたらいいなと思います。よろしくお願いします!

さて。前置き長くてすんません。

最近、娘たちからよく貰うものがある。

それは、コスメ。特にアイシャドウやリップ系。バイトで稼いだお金をコスメに使うことの楽しさを知った次女などは、過去にダイソーで買った、安いアイシャドウパレットをママ子にバンバンくれる。

もちろん、ボン&ビーのママ子は、化粧品へのこだわりなど、一切ない。ダイソーコスメのハイライトを愛用してるので、まったく問題なし。

「ワッホー♪ありがとね~😊」と言って貰っちゃう。

「クレ・ド・ポー ボーテ」のコスメカウンターで教わったつけ方で、ダイソーのハイライトを顔にオンしちゃうかんね。

ママ子は抗がん剤治療中で、買い物ぐらいしか出かけることが無いんだけど、なんなら、一日中家にいることも多くなったんだけど、そんでもメイクだけは毎日してる。自分の顔が不細工だと、生きるモチベ下がるのよね(;´Д`)

今頑張って消費してんのは、ダイソーのアイシャドウパレット。全色使い切ることを目標にして、毎日こってりとアイシャドウを塗ってる。「SK8ter BOY」でかましてた往年のアヴリルラヴィーンみたいにさ。

在宅だとメガネっ子のママ子。メガネだとメイク濃くしても緩和されんのよ。ド近眼(←レンズで目が小さくなる)とフレームで。

それに、プラスして、これも次女から貰ったロムアンドの赤リップ。

もう何でもアリなのよ。アラフィフにもなるとさ、もういいの。

アンチ1
アンチ1

こいつを調子に乗らせるな。どうせ役立つ情報なんか一個も書かないからなw

アンチ2
アンチ2

抗がん剤治療やホルモン治療で太る人も多いみたいなので、お気をつけください。

アンチ3
アンチ3

お前は小梅太夫かよwww。厚化粧の前に無駄な経費払ってブログ更新するのをやめろ。

アアーン、アンタ達、ママ子のことを待ちわびてくれてたんだねっ!ありがとうありがとう。

今日も元気にいってみます。

とはいえ、かなり重い話だったわ。今日は、愛する娘が「うつ状態」になった時のことについて。

当時の娘の気持ちや、親としての対応を記録しています。

その日は突然やってきた。「もう学校には行かない」

三年前にさかのぼる。

中1の3学期に入ってすぐに、学校に行きたくないと言った次女に、当時のママ子は戸惑いながらも、いじめの事もあったので、現状を受け入れようとしていた。一時的に避難するなら、問題ない。
しばらく休んだら、学校に行ってくれるだろう」って思ってた。

それが1カ月経った頃だったか、部屋から出てきた次女が、突然言ったんだ。
泣きそうな顔をして

「もう、卒業まで学校に行かない。中学校には行きたくない」と。

マジで驚いた。優等生だった次女。将来は国連で働きたいんだと言っていた次女が、もう学校に行かないって言った。

ママ子:「そ、そうか。」と、たしか、そう言ったんだと思う。

頭の中で考える。

待てよ、待てよ?
マジか…今の学校行かないってことは、転校ならオッケーか?
さすがに学校行かないって、勉強はどうなる?自分でやらせる?進研ゼミだけは毎日やらせれば大丈夫かな。

【進研ゼミ中学講座】

ぶっちゃけ、ママ子は次女の本気度を知らなかったんだ。今思えば。

「勉強だけは…」の恐ろしさ。自傷行為発覚。

ママ子は、学校に行かない次女を受け入れた(つもりだった

学校に行かないなら、家で勉強すればいいって、単純にそう思っていた。

その時、少し外に仕事に出かけることもあったママ子。

仕事から帰ると、勉強が進んでいるか、いの一番にチェックした。勉強していないと、それを指摘した。

ママ子:「とにかく学校に行かないわけだから、勉強だけはやっておかないとね」

これ、マジで最悪の言葉だかんね。

今になって思うと、マジでこの、「学校行かない選択」みたいなの、ホームスクーリングとか言って、家で勉強させようとか、そういうのは、我が子の心が元気な時なら通用する。だけど、うちみたいに精神がボロボロの状態の子どもにとって、マジで勉強とか強制しちゃだめ。子どもの生気が失われる。やる気とかそういうの、ないから。どんどん無くなるかんね。

だけど、ママ子…当時はそんなの知る由も無く、勉強してない次女に、苛立ちすら感じていて、「これ以上好きにさせたら、社会に戻れなくなる」みたいな、偏った考え方で、次女の首を真綿で締めまくっていたんだ。

子どもの苦しみは、内へ、内へ…リストカット発覚

実は、数週間前から、少しずつ気が付いていたことがある。

次女の部屋のゴミ箱に、赤ペン?みたいな小さな赤いシミがついたティッシュが入っていたことを。

ママ子は最初は

「あれ?鼻血?んもー、nanaったら、鼻くそほじりすぎなんじゃねーか?」

って思ってたんだけど、頻繁に見つけるようになって、まさか…リストカット?いや、こんなの血じゃないよね?赤ペンのインク漏れ?

注射ですら嫌だとギャーギャー騒ぐ次女だ。まさか自分の手首に傷をつけるはずがあろうか。

ママ子は、さすがにそれは無いよね?って思いながら、少し注意しておこうって様子を見ることにした。

そして、数日後…

仕事から帰宅したママ子は、いつもどおり、次女の学習状況を確認するために、子供部屋に入る。

ママ子:「ただいま~♪」

長女はエリート学校の課題に追われており、必死に勉強中。そして次女は…また勉強していない。

いや、様子がおかしい。ちがう、そろそろ確認しておきたい。次女の手首に傷があるのかどうかを…

ママ子は、うつむいて虚ろな目をしている次女の頭をなでた。「ただいま」

そして、手首をそっとにぎる。手を、裏側に返す・・・そこには、多数の傷が存在していた。

ママ子:「nanaちゃん…」

身体から崩れ落ちた。泣いた。泣いた。「どうして…痛いでしょう。。どうしたの…」ママ子は泣きながら次女を抱きしめた。

誰よりも苦しんでいたのだ。次女は、教育虐待の被害者だ。

事態に驚き、長女が駆けつける。次女の手の傷を見て、長女は青ざめ、気を失いそうになった。

騒動を聞きつけ、仕事が休みだったパパ男も、子供部屋に駆け付けた。

ママ子:「ごめんなさい!!!ごめんね、本当にごめんなさい。うわあああああああああ」

ママ子は次女を抱きしめて、泣き続けた。次女も泣いていた。静かに、静かに涙を流していた。

家族全員で抱き合って泣いた。みんなで泣いた。

子どもの自傷行為に対して、親ができることの一例

これは、すべての子たちに当てはまるような対応ではないかもしれない。

「そんなことで、自傷行為がやめられるわけがない!」って人もいるかもしれない。

だけど、我が家では、その、自傷行為が発覚したあと、我が子のことを心から大事に大事に思って、傷の手当をした。

~我が子の自傷行為発覚後の対応~

傷の消毒と薬、ばんそうこう
まずは、毎朝、毎晩、傷の手入れをした。どれくらいの間、自傷行為をしていたかはわからなかったが、次女は、1カ月ほど前から、切るようになったと話してくれた。

「もし切ったら、手当してあげるから、教えてね」
リストカットというものは、依存性があるらしく、何度も繰り返してしまうものらしい。
だから、切ってしまったときは、ばい菌が入るといけないから、手当させてほしいと、次女に頼んだ。

リストカットの効能を知っておく
次女は、リストカット(通称「リスカ」)の傷が消えていくのを、「頑張った自分の証が消えてしまうことが寂しい、不安になる」と言っていた。リストカットをする子は、だいたいそこに、救いを求めているんだ。次女の場合は、「怒り」や「恐れ」から逃げるために手首を切っていたらしい。どうしようもなくダメな自分に苛立ち、手首を切ることでスッと楽になるんだと言っていた。だから、俗にいう「可哀そうな自分を見てほしい」という行為ではなく、逆で、どうしようもないやり場のない苦しみから逃れるための行為であったことを、親は知っておくべきなんだと思う。効能というと、語弊があるかもしれないが、彼女たちは苦しんでいる。現実から逃れるための「解離状態」を自ら作り出している。それだけは、理解しておかなければならない。

絶対にやめてほしいならば、絶対に怒ったり責めたりしない。
上記のような苦しみを持つ彼女たちが、必死の思いで手首を切っている。だから、リストカットの跡を見たときは、怒ったり責めたりすることは、絶対にすべきでないと思う。次女をそうさせてしまったのは、ママ子のせいだと、本気で思ってる。だからこそ、「辛かったね」と静かに抱きしめて、傷の手当をしてあげてほしい。親のショックとか、そういうのは後回し。ママ子も気が狂いそうになるほど泣いたので(←バカ)気持ちはわかる。でもまずは目の前の、苦しんでいる我が子を見るのだ。

穏やかな環境づくり
過去のママ子は、不機嫌ハラスメントで子どもたちをコントロールしていた毒親だ。
精神科を受診したときに、心理士の先生に言われたことば。
「とにかく、穏やかな環境をつくってください
そういわれてから、ママ子は、怒りを封印した。静かに、穏やかに。優しい言葉だけを使う。長女にも次女にも、ママ子は人が変わったみたいに、優しくなったといわれるようになった。

静かに、静かに次女の回復を待ったんだ。

精神科への通院。真っ暗の部屋に閉じこもる日々…

その後、次女は、人が変わったみたいに、静かに堕ちていった。

太陽の光が眩しすぎて嫌だから、カーテンは閉め切ったまま。真っ暗の部屋で1日を過ごす。

うつ病の人は、動けなくなると良く言われるけれど、次女も、本当に動けなくなった。

1日中寝て過ごす。彼女は「トイレに行くのも旅行ほどのエネルギーを使う」と言っていた。部屋から出ることが、まず、すごくつらいんだって。

ごはんは、辛うじて一緒に食べてくれたが、朝はもう、起きてこないこともあった。もちろん、朝に無理やり起こすことなどしない。好きな時間に起きてもらうようにした。

そして、次女は、

所持していたカッターをすべて、ママ子に渡してくれた。「ママ、捨てて。」って。

ママ、病院に連れて行ってほしい」と言ってくれた。

「意識が飛んで、知らないうちに手首を切ってしまう」と、怖がった。これが、前述した「解離状態」だという。手首を切る間は、記憶がないのだと、次女は言った。

ママ子は、精神科を探して、一緒に通院することになった。精神科では「うつ病」ではなく、「うつ状態」とと言われた。小中学生の間は病名をつけないという精神科の先生の方針らしかった。

ちなみに、次女の意向で、「服薬はしない」ということで、薬は出してもらわなかった。たまに、頭痛のための葛根湯だけ処方してもらっていた。

そこで、心理士の先生に月に2回、カウンセリングをしてもらうことになったのだ。

次回へつづく。

関連記事⇒ 14歳から、子育てのやり直しをしています

コメント

  1. みい より:

    前回のブログも読んだもののコメントのタイミングを逃し、ずっと気がかりでした。
    更新される元気があってよかったです。今後も順調に快復されることを祈っています。
    それにしても、お家にいる時も毎日メイクしてるなんて、偉すぎます!!
    それで気合が入るなら、私も真似しようかしら。近ごろ全然自分の身の回りに構ってなくて、色々どえらいことに(汗)←アラフィフなんだから、もっとちゃんとしないと!
    いつ買ったか思い出せないアイシャドウ、使っても大丈夫かしら・・・ウチもJK(高3)の娘に言ったら、使ってないアイテム色々くれるかもしんない(笑)
    娘さん、ママ子さんも、つらい体験をされたんですね。ウチも長男が高校の時に不登校になったので、他人事と思えません。今では元気になり、この春、社会人1年生になりました。もしまた何かあっても、きっと乗り越えられる。元気でいてくれたらそれでいい・・・現在はそんな心境ですが、当時の自分の対応は酷いものでした。もう反省しかないです。だからその時のママ子さんの気持ちも、痛いほどわかります。
    次回の更新も楽しみにしています。が、無理はしないでくださいね。

    • ママ子 より:

      ・みい様

      わあああ、みい様!!お久しぶりです!!!
      コメント、すごく嬉しいです。ありがとうございます(*^-^*)

      本当に、人間って人に支えられて生きていくもんなんだな、って感じました。
      こうやってコメントを頂くことで、エネルギーがみなぎる。お金じゃ買えない、素敵なものですね。

      そうそう、メイク、毎日してるんです~!もうね、抗がん剤でハゲてるし、素の自分が男か女かわかんない状態なので(;^_^A

      もうアイシャドウなんて消費期限とか関係なく使っちゃってます~💦最近物価高だから、よけいに…
      アラフィフの自分を受け入れなきゃって思うんですが、こうやってメイクして現実逃避してます(笑)

      そして…
      ご長男、不登校を経験されたのですか!!
      そして、乗り越えて社会人になられたとは✨✨
      ほんとうに長い間、苦しい日々を過ごされたことと思います。。ママ子も他人事とは思えません(号泣)

      親も、この社会も「普通」に縛られることがたくさんありますよね。世の中は「普通」が安心なんですよね。
      だから、不登校って、すごくこう、孤独で不安で、世の中から「親のせい」とかたたかれるし、
      「そんなのわかってるんじゃい!!」って何度も自分を責める母親が多いんだと思います。

      こういう経験が、ほんの少しでも苦しいママさんたちの心を軽くできるのであれば、どんどん発信していきたいと思っています。

      これからも少しずつですが、更新していきたいと思いますので、また遊びに来てくださいね!

      温かいコメント、本当に本当にありがとうございました!