子どもにスマホを渡す時、どうやって家族でルールを設定していますか?
我が家の長女hana@中学1年生が、「LINEの使用を許可してほしい」という要望をぶつけてきた。スマホ依存や、SNSトラブルが心配なママ子。急遽、家族会議を開いて、LINEを使用することについて、議論&ルール決めを行いました。
※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスル―してくださいませ
序:毒親ママ子、娘の恋への過干渉
hana:「ママ、この間、尾行してたでしょ!Ⅿ君にバレてたよ!!」
ママ子:「えー、だってぇ~・・・二人っきりかどうか確認しなきゃと思ってぇ~・・・」
hana:「やめてよね!後から他の友達も一緒になったんだから、ママが思っているような事何もないから!!」
ママ子:「うふーーん、わかってるんだけどさ、ママだってアンタ、hanaの初デートという晴れ舞台を垣間見るぐらい・・・」
hana:「や め て !!!!(←超かぶせ気味に)」
毒親ママ子、我が家の可愛すぎる長女hana@中学1年生に怒られるも、なんだかフワフワした気持ちでいっぱい。
あのイケメンⅯ君との初デートは、とっても初々しく、爽やかに終了した模様である。
さて、今日は、長女hanaがLINEの利用を許可してほしいという要望をぶつけてきたので、家族会議をして、LINEの使用について、話し合いをしました。
親の気持ちと、子どもの気持ち、そして、我が家のルールを綴っています。
『LINEの利用を許して欲しい』という要望。
咄嗟にhanaにおねだりされた時は、反射的に「反対意見」を述べてしまった。
学校の先生からも、
「LINEは百害あって一利なしです」と言われているので、
できれば高校に合格するまでは、LINEとは無縁でいて欲しかった。
しかし・・・
hanaと恋仲になるのも秒読みの、イケメン王子Ⅿ君は、LINEのヘビーユーザー。
ご家庭では、利用を制限している様子も聞いていない。夜中に男子から電話がかかって来るなどということもあるそうだ。女子や、クラス、学年のグループLINEすべてに登録しているという、ゴリゴリの現代っ子である。
hanaも、こっそりと、ショートメールでやり取りしていたらしい。
親に内緒で色々な行動を起こすことができるんだな。
携帯電話の恐ろしさと、
「もうそんなお年頃なのかもしれない」
という、子離れをいっそう覚悟せねばならない自分の身に思いを巡らすママ子。
さあ、どうする?
親への嘘というか、隠し事は、次女nanaの再三なる事件に於いて、免疫がついているママ子である。
しかも、ある程度優秀な成績を取り、頑張っているhanaが、ママ子に隠し事をするぐらいは、なんつーか、
「まあ・・・それぐらいはhanaにも息抜きさせてやりたいかな・・・」
などと、寛容な態度になってしまうママ子。
現代社会で生きていくためには、必要なツールなのかもしれない。社会勉強、経験、人間関係のスキル・・などを考慮し、LINE問題を真正面から考えられる事を期待し、hanaにLINEの使用を許そうと、、
一晩考えて、そういう結論に達した。
hanaの要望は、hanaの権利として、考えてみたいという、ママ子なりの親としての譲歩だと思ったのだ。
もちろん、危険と隣り合わせなのは、承知の上。
危険な目に遭ってしまった場合は、再度家族会議を開いて、みんなで問題解決をしていこうという覚悟で、LINEの使用を許可する結論に達したんだ。
たぶん、ママ子とパパ男は、一般家庭において、、どちらかというと、古風な考えの持ち主だと思っている。
hanaが「LINEの使用を許して欲しい」という事を言うまでは
『LINEなんて、もってのほか。高校に入学するまでは、SNSなんてさせない』
という気持ちでいたのである。
これは、中学入学時。いや、hanaにスマホを持たせるときに話したことであった。
ママ子:「このスマホは、通話専用。アンタが電車を乗り継いで塾に行くときの安否確認のものだからね」
と。
まさか、hanaが、自分からLINEをやりたいなどと言い出すとは、思っていなかったのも正直なところ。
色々と親の気持ちを慮って生きているhanaにとって、ママ子に「LINEをやりたい」と言うのは、よほどの勇気が必要だったのではないか、と、思った。
だから、ママ子は、hanaの要望を受け入れようと思った。
Ⅿ君との連絡も取りたいだろうし。引っ越してしまった親友とのやり取りなど。hanaには、きっと必要だと思ったんだろうな。
緊急家族会議。我が家のLINE使用のルール決め。
そもそも、中学受検に合格した際のご褒美のスマホ購入という約束であったのに、通塾を理由にスマホを与えてしまった。もちろん、通話限定という約束で、ではあったのだが、こんなに簡単に、LINE問題に直面するとは思わなかった。
だけど、hanaが、そういう状況にある事を百も承知で、それでも、ママ子に「LINEを許可してほしい」という要望を口にしたのだ。
《家族会議の進行表》
1、議題の宣言「hanaがスマホ使用したいという事について」
2、家族全員の意見
3、ルール決め
4、誓約書作成&サイン
以上である。
まず、議題の宣言をした後に、家族全員が意見する事となる。
hanaがLINEを使いたい件について、家族全員の意見を表明
お手本を見せるというか、口火を切ったのは、ママ子。正直な自分の気持ちを伝えた。
ママ子:「今の学校では、今の期末テストの結果だけ見れば、学校の中でアンタが一番と言えるのかもしれないよ。だけど、全国的に見てごらん。うちの中学の偏差値は、これぐらいだよ。そして、中学受検の時の志望校はこれぐらい。この学校のトップにいる事ができても、その先、いつでも陥落するだろうし、現状維持では、目指す学校には行けないという事も、考えておくべきだよ。」
厳しい事を言ってしまった。
hanaが泣き出した。心の傷に触れてしまった。
痛いほどわかっている事をあえて言ってしまった。後悔したけれど。それでも言わずにはいられなかった。あの時の悔しさをバネに勉強している日々が、LINEによっていとも簡単に崩れてしまう危険性もあるという事を。
スマホにかける時間。
スマホを持つ時間。その時間が長ければ長いほど、偏差値が下がると、学校の先生たちは何度も言っていた。
ごめん。hana。私は本当は許したくなかった。hanaの涙を見ながら言葉を続けた。
ママ子:「hanaが、恋愛したい気持ちだって、好きな子やお友達と連絡取り合いたい気持ちだって、わかるよ。現代社会のツールとして、しっかり使いこなせるようになることは、悪い事じゃない。ルールを作って守って、許可するという方向で考えています。管理できるアプリも見つけたから、それを入れれば、度を越してLINEに時間を取られることは無くなると思うよ。」
hanaがスマホを持つ覚悟として、きちんと自覚してほしかった。
次、パパ男
パパ男:「まあさ、やりたいって言うんならしょうがないけど、本来はそういう事はしないって言う予定だったからさ。成績落とさないようにルール決めて考えて使ってよ。」
パパ男は、ほぼママ子の意見を汲んでくれていたので(事前打ち合わせ済み。)、許す覚悟もできたけど、Ⅿ君問題は、口には出さないけどそーとーショック ・・・だよね。
次、次女nana@小学四年生
nana:「学校のお友達じゃなくて、別の中学に入ったお友達とLINEすればいいと思う。あと、ちゃんとnanaと遊ぶ時間作ってよ!!」
nanaは、最近、、特にⅯ君の事があってから、非常に寂しい思いをしている。Ⅿ君に嫉妬しているのだ。hanaを取られるんじゃないかって。
ママ子も、パパ男も、家族みんなが、hanaが遠くに行っちゃうような、寂しい気持ちでいるんじゃないかな。すごく切ない気持ちはみんな一緒。
nana:「ねぇ、あたしが中学になったら、スマホどうすんの?このスマホ、hanaと一緒に使うって言ってたのに、どうすんの??」
パパ男:「nanaには新しいの与えるよ、中一のこの時期に家族会議してLINEオッケーってことになるんじゃねーの?ただ、受検に合格したら、その時点でスマホもLINEもオッケー、hanaと同じ条件だよ。」
nana:「キャハ!!やったぁ~!!」
さすが、次女nana。
自分の場合はどうなるのか確認するあたり、抜かりない。
次、hana.
ママ子:「みんなの意見を受けて、そして、LINEをやりたい熱意を語ってよ。はい、hana。」
hana:「私は・・友達と連絡取れるようにしたい。出かけるときとか、明らかにお友達に面倒かけちゃうし、連絡が来ない事も多いから。引っ越したmちゃん(hanaの親友のひとり)とも、繋がりたい。」
ん・・・んん??
ズッコケポーズのママ子。
なんか、もっと熱く語ってくれると期待していたママ子、拍子抜けである。
あ、でも、単刀直入ではある。
わかりやすい。
hanaのいる社会では、いや、この界隈では、LINEやケータイで連絡を取り合うのは当たり前の事なんだろうな。無いと不便。これに尽きるんだな。
みんなの意見はよくわかっているhanaである。家族みんなhanaのことを心配し、大事に思っている事が伝わったかな。
ママ子:「家族みんなの気持ちはわかったね。hana。それではルールを決めるよ。」
LINEを使わせるにあたり、ロックを解除した。
Gmailを作成し、アプリをダウンロード。
親が管理できるように、
『Googleファミリーライン』なる無料アプリを導入することにした。(13歳未満の子の保護者が設定できるアプリ。我が家はギリギリオッケーであった。)
使用時間を曜日ごとに決められて、位置情報も確認できるし、とにかくママ子とパパ男のスマホに入れて管理しようという事になったのだ。
我が家の《スマホ使用ルール》
ルールは、hanaに決めさせる。考えさせる。
だって、自分が使うものだし、自分で考えて決めた事なら守ろうって気持ちも起こるかと思って。
以下、我が家のLINE(スマホ)のルールです。
・スマホ使用時間は、1日30分。(LINEだけではなく、通話なども含め、触る時間を30分とする)
・LINE登録できるのは、厳選した3人のみ。(←今後増える予定はある)LINEしている事は、極力ナイショ。
・勝手に内容削除しない。全員がオープンで見られる内容を心がける。
・悪口は絶対に言わない。
・クラスLINE、学年LINE、など、大勢が登録しているグループLINEには参加しない。
・学校や塾の成績が下がったら(具体的に目標点数や、偏差値を明記)一か月LINE禁止。
以上。
改定する場合は、再度家族会議を開く。
・・・
ママ子:「ちょ、ちょっとアンタ、最後の一か月禁止っての・・・厳しすぎなんじゃないの?!この間の塾のテストも最悪だったし、この偏差値を目指すってのは・・・」
hana:「いや、それぐらいにしておかないとね。勉強しっかり頑張るってやる気になるから、大丈夫!!」
みんなでああでもない、こうでもない、って作ったルール。
家族全員が見守る中、誓約書にサインするhana。
やっとこれで、家族会議終了。
時間は夜の22時半を過ぎていた。次女nanaは、眠そうだったが、それでも誠実にこの状況を受け止め、参加しているようだった。
ラインや、管理のアプリは明日以降設定するとして、その日はそこで就寝となった。
親はヒヤヒヤ…我が子のLINEを開始!!
設定がね、まあ、スムーズなんだろうけど、色々大変なんだよ。
nanaがプールや、クラブの練習の時を見計らって、hanaへのLINE導入とママ子のスマホに管理アプリをインストール。
設定に次ぐ設定。hanaのスマホと、ママ子のアプリを連動させる。
落ち着いてやって、使用開始した。
スマホ開始の当日は、利用時間を30分ではなく、結局二時間近くとしてしまった。保護者が設定すれば、延長もできるのだ。もう、お友達への連絡などで、文字の打ち込みも追いつかず、この日の延長はしょうがない。
ただ、その他の日は、時間になったら通話も何もできない状況になる。使用をブロックされてしまうのだ。
外出時に時間切れで使用停止になってしまいそう場合は、事前にママ子に連絡して、使用時間延長を願い出る事を約束した。もちろん、頻繁にやられると困るけど、そこは、hanaはよくわかっているであろう。
13歳未満の子が設定できる『Googleファミリーリンク』であるが、13歳過ぎても、設定を継続すれば、延長できるみたいなので、有り難い。
※現在は18歳まで延長して保護者が管理できるようになっています。
ママ子も説明をよく読んで、使いこなす事になる。
早速Ⅿ君とつながったhanaは、連日お誘いを受けている。
ママ子:「ねえ、お付き合い始めたってことなの?」
hana:「うーん、違うと思う。そういう話はしてないよ」
なんだかヤキモキしちゃうよね。
告白せずして、デートか。現代の若者は、みんなそういうモンなのであろうか。
図書館デートも実行した。近所の図書館で、会えたのは2時間程度らしいが、それでも幸せそうである。
次女nanaも、LINEに興味津々で、
nana:「見せて見せて―!」
と、hanaの画面を一緒に見て、楽しそうにしている。
念願の親友ともLINEが繋がり、本当にうれしそうだ。お友達もとても喜んでくれた。hanaがLINEをやってる事をナイショにするという約束も、守ってくれると言ってくれたんだそうだ。
親バカママ子は、貯まっていたポイントで、可愛いスタンプをプレゼントした。
hana:「ママ、ありがとうね」
そう言われると、弱いんだよ。な。
ママ子:「へへへ。」
いつものガハハ笑いは、できない。実はすごく寂しい。
ママ子はいつでも、アンタの味方。どんどん遠くに行っちゃうようで、なんだか。
問題発生したら、また家族会議を開くこととしよう。
見守るしかない。
自分の子を信じて。
親は、それでいいんだよね。
自分に言い聞かせながら。
コメント
面白かったので《スマホ使用ルール》比較してみました。勝手に(笑)
こういうのってあの家ではこうしているんだ~とか参考になって面白いですね。
家族会議の様子もチビまる子家庭的な映像思い浮かびましたよ(笑)
・スマホ使用時間は、1日30分。(LINEだけではなく、通話なども含め、触る時間を30分とする)
→寝ているとき、食事しているとき、風呂入っているとき、学校と塾の授業中以外いつも使用
・LINE登録できるのは、厳選した3人のみ。(←今後増える予定はある)LINEしている事は、極力ナイショ。
→家族と田舎のおばば、小学時代の同級生、部活の先生、部活の生徒8人、クラスメート30人、1年のクラスの時の友人8人。どんだけつながってるのか(-。-)y-゜゜゜
・勝手に内容削除しない。全員がオープンで見られる内容を心がける。
→ノンフォロー
・悪口は絶対に言わない。
→ノンフォロー これはLINEに限らない
・クラスLINE、学年LINE、など、大勢が登録しているグループLINEには参加しない。
→参加しまくり。まぁ自身というより入らざるを得ないみたい
・学校や塾の成績が下がったら(具体的に目標点数や、偏差値を明記)一か月LINE禁止。
→そもそもLINE既読もしないスルーが多い息子はLINEよりYouTube禁止条件を言い渡してある
・フンメルノート様
わぁ!
比較してくださって、ありがとうございます!!
ほんと、よそのお宅では、どうなっているのか、気になるところでしたので、とっても参考になります!
ありがとうございます(*^-^*)
それにしても、
フンメルノート様のご家庭での使用状況から、優秀なご子息&経験を通しての学びを推奨している子育てが見て取れますね。
我が家はかなり、がんじがらめ・・・
hanaには気の毒ですが、使用方法などに慣れてきたら、規制緩和できれば、と思っております。
家族会議・・・「ちびまる子ちゃん」ですか。緊迫した雰囲気だったんですが(笑)お茶の間に笑いを届けられたら本望です。
さくらももこさん、お亡くなりになりましたね。若すぎますよね。ショックでした。