正直、6年生までの学習範囲が終わっていない。五年生10月後半。
二回目だぞ、中学受検。
あたしは、二人目も不合格にするんだろうか。
あたしは、失敗を繰り返すだけの毒親なんだろうか。
中学受験、いや、都立中を受検する人達が、nanaの志望校を受ける人たちは、私立向けの大手塾に通っているという現実。長女の時もそれはわかっていて、みんなそうやって都立中を受検することもわかっていたのに、
我が子の受験勉強が進まないと、すぐに通塾できない自分たちを責めたり、貧乏を呪ったり、そんな風に現実を悲観したところで、どんどん志望校が遠のくだけなのに。
私立向けの勉強どころか、6年生までの学習範囲すら終わらないなんて、途方もないけれど、志望校を変えようとしない、受験を諦めようとしない我が子を信じて、やっぱり応援していくしかないという、この現実。
「やっぱ不合格だよな。志望校に届かないよなあ」
って思いながら、絶望的な結果に突き進む辛さも、二回目。
気が付いて必死に頑張る、小5次女nana。
最近のnanaは、以前とだいぶ違ってきた。
~小510月・nanaの変化~
①計算問題(ママ子の作った、すんげーケタのやつ。)をタイムトライアルで毎朝毎晩やってから、勉強に入るのが日課。
②プリントの解き直しは必ずやる
③間違えたものをしっかり復習する
④言われなくても勉強する
⑤苦手なものや難しそうなものにも挑戦する(バツをつけられるのを嫌がらなくなった)
以前は、ごまかしたり、自分に嘘ついたりしながら、体裁だけ「勉強しまーす」という姿を見せていたnanaである。最近は、どうやら、志望校に対する敬意もアップしたらしく、本気で地元の中学校に進みたくないと言う思いも強くなって、受験勉強をすると決めたらしい。
ここまで書いてたら、ずいぶん前とは進んでいるし、成長したし、nanaとしてはものすごく頑張っているんじゃないかって思えるんだよ。目標に向かって頑張ってる。
だけど、受験の残酷なところは、2月3日までに、合格するレベルまで達していなければ、不合格になるということだ。
今のままじゃ、どう考えても、無理。
だけど、頑張っているnanaに、これ以上頑張れなんて、ママ子、言えないよ。
長所を見つけて、伸ばすことを優先してみる?
可愛い可愛いママ子にそっくりなドラ娘の次女nana。
実は、地頭だけは、長女hanaよりも良いと、前々から感じていた。記憶力だとか、判断力、そして適応力。この面だけを見ていると、確実にこの子、優れているのだ。一度教えたことに対しては,(素直に聞いた場合という条件つきだけど 汗)驚くほど完璧にやってのける。応用力もある。
担任の先生から「頭が良いので・・・」というお言葉を非常によくいただいているので、ママ子も
ママ子:「いやいや、それは無いですよ、お姉ちゃんとは全然タイプが違うんで・・・」
と先生に反論するのだが、
先生:「いやいやいや、全然レベルがね、違うんですよ。クラスの状況を一番よく見てて判断して動いてくれるので、私もいつも頼ってしまって申し訳ないんですけど・・・」
というお言葉を頂く。
おいおい、マジかよ、あのジャイ子が。
「褒めて伸びるタイプ」だと思う。圧倒的にそれ。ブタもおだてりゃ木に登るという言葉が一番しっくりくるから、得意分野から責めてみるのもアリだと思って、国語を献身的に教えたら、なんだかそれだけ得意になっちゃって、接続詞については「得意」とまで言わしめるほどになっている。
夏休みの自由研究も選ばれた。
夏休みは実験をやった。
nanaは、理科が大好きだ。実験手順が受検に出るかもしれないからって事で、イヤイヤやるよりも、身体で覚えようって、体育会系のママ子の思いから、ああでもない、こうでもない、っつって。2、3年前から実験をやっている。一時期は、普段の自宅学習でも実験するぐらい、nanaは理科が好きだったのだ。
最近は受験だ「プリント1000本ノックだ!」って言って、理科実験もやっていないなあ。
実験手順や、レポートの書き方は、nanaの方が良く知っている。
実験をやる前に、実験計画を立てるんだけど、それももう、nanaの方が良くわかっているの。塾ではなく「学校の先生が教えてくれた」と言って、学校のまとめ方を覚えていて、教えてくれる。
そんな努力が報われて、夏休みに提出した自由研究が選ばれた。
夏休み明けに自由研究を学校で展示する時は、
「教室前はいっぱいになってしまったので、裏の廊下に並べても良い人~!」
と言われて、手を挙げたんだって。
ひっそりと、奥に並んで、誰からも目に留まらない場所に置かれていたnanaの自由研究。
だけど、そのファイルの中には、あたしたちの努力が、nanaの努力がいっぱい詰まっていたんだ。
先生が見ててくれて良かったね。キラキラの場所にいなくても、nanaの努力が報われたことが、とてもうれしかった。
今できることをやるしかない。
たとえそれが、不合格に向かってダッシュしていることであっても、将来のnanaにとっては、決して無駄にはならないと信じるしかない。中学受検は、親の受験と言われるけれど、一番大事なのは、親の経済状況、そして第二に、子供がいかに受験に対して前向きに取り組むことができるかどうかである。
腑に落ちないと、努力ができないのだ。しかも、長期間長時間、勉強を続けることなど、生まれて10年ぐらいの子供に、強要すること自体虐待だもの。
我が子が「絶対に努力して合格するんだ!」って思ってくれなきゃ、中学受検なんてできないよね。成長とともに、その気持ちが強くなるとしたら、その時期が遅くて、受験の時期に間に合わない場合は、やっぱり我が子が少しでも「わかった!「楽しい!」「面白い!」って思うような内容にしてやりたいって思う。少しでも気持ちよく勉強させてやりたいよなあ。
子供だもん。生まれて10年しか経ってないんだもん。この1年が人生の中でどれだけ大切か、なんて。わからないもんなあ。
次女nanaは、長女hanaとは全然違う性格。
その部分をしっかり受け止めて、nanaにはnanaの中学受検を全うさせてやりたい。
結論が見えて来た・・・
あーもう、いつも申し訳ないんですよ。そんなつもりないんだけど、書いてて結論が出て来たという、この排泄ブログ。お目汚しすんません。
書く前は
「私立向けの勉強した人が受かる都立中なんてバカクソ!!!」
とか思っていたけれど、でもさ。結局さ。文句言ったって、都立中も頭が良い収入も良い人材欲しくてしょうがないんだから。結果、国立大に何人入学したって実績が大事なんだから。
ママ子は現状を受け入れ、合格に向けてやるべき事をしっかり考えて、どうにか我が子の特徴に合わせて勉強を続け、合格まで持って行ってやらなきゃって思った。
現状を受け入れることしかできない、いわば貧乏モンのバカだけれど、自分なりに、世の中に「バカクソ!」って思いながら我が子の未来が少しでも開けるように頑張るしかない。そうだよね。あたしの生きる意味ってたぶんそこにあるんだと思う。自分と同じ後悔を我が子にさせたくない。全力でそう思う。そんだけ。
コメント
t大に通う親です。戸山高校検索してママ子さんのブログを発見して、いつも楽しく読ませていただいています。貧乏子沢山の我が家は受験は最低限という事で、高校大学のみできています。塾も出来る子ほど行かせず…合格出来る高校があるので。出来ない子は路頭に迷わせるわけも行かず、少し行かせるやりくりをしています。
子供が小学生の頃に勉強習慣を身につけている事が大切と言っていたのをお嬢さん方の頑張りを読んで思い出したので、コメントさせていただきました。方向性バッチリです。ご長女の中学での躍進も小学時代の塾任せでない自発的勉強があるからこそ。
私は小学生時代はのびのび遊べよ!スポーツ最高!と日々の勉強についての意識がなく反省、子供によって身についている子とそうでない子の差は大学入試の時に如実に出て、彼ら苦労しています。
・子沢山さんママさま
はじめまして!コメント、すごく嬉しいです。
ありがとうございます!それなのに、返信が遅くなってしまい、本当に申し訳ないです。ごめんなさいね。
t大のお子様って・・・まさかの・・・――(゚∀゚)――
リアルモデルとして志望大学にご入学されている貧乏ながらに頑張っている親御さんに出会えたことが、、
奇跡と申し上げるには言葉が軽すぎると思うほど・・・ママ子、僥倖の極みです。
貴重なお時間をこのコメント欄に頂戴してしまって、本当に恐縮ッス。
ありがとうございます。
方向性・・・バッチリなんでしょうか。
自分としては、ブレブレで、いつも「これでいいんだろうか」って思いながら子供達と接しています。
>私は小学生時代はのびのび遊べよ!スポーツ最高!
↑
中学受験が無かったら、ママ子もこの考えに100%賛同しています。
やっぱり、子供の成長に大事なのは、たくさんの感覚を磨く事だと思うから。
ご子息も、大学入試の苦労が、また輝かしい将来の肥やしになっているんでしょうね。
いつも自分を責める事ばっかやってるので(←ホントは根暗な性格w)、子沢山さんママさまからのコメントに、
勇気が湧いてきました。
本当にありがとうございます!また気分転換に遊びにいらしてくださいね(*^_^*)