中学受験の合格発表の映像が、夕方のテレビに流れると、自然と涙が溢れて来ます。もちろん、頑張った親子への称賛の気持ちが大半である。
今回は、「中学受験をやりたい!」と言い出した次女に対して、傷が癒えぬママ子の思いを綴っています。
序:読書で泣くママ子~重松清さん著「流星ワゴン」~
泣けるぅ~。
「もう死んじゃおっかなぁ~」みたいなセリフから始まる重松清さんの「流星ワゴン」ママ子の好きな本の中のひとつだけれど。
・・・
「読書と食事の時間は確保できんだな。」
「太宰治や中原中也に傾斜した過去がありますが、現在は専らカズオイシグロです。」
「どーでもいい話ばっかしてるとまた不合格になるぞ」
アー!!縁起悪い事言わないでよね。
今日も元気にいってみます。
いや、今日は泣いちゃった話だから、しっとりしめやかにいってみまあーっす。
今もなお、不合格の燃え尽き症候群に苦しむママ子に対して、
次女nanaが、中学受験をやりたいとな?!
現在の状況と、正直な気持ちを綴っています。
気持ちをアゲるために見る、YouTube。
気持ちを奮い立たせるべく、YouTubeの先生方に心構えを教えてもらおうか、なんつって。
最近は、他人に自分の辛い事をベラベラ喋るよりも、
YouTube見て共感して自分自身を見つめなおして立ち直る、っていうやり方を採用してたんだよね。
「中学受験のために低学年からしておきたいこと」などを見ると
クッソー、うちなんかあと2か月後には高学年じゃねぇか!!!って一人でブチ切れたりしながら。
中学受験のワイドショーの特集で、受験期によくやってるやつもあるよね。
「灘中に合格した小学生に密着!」みたいなね。
クリックして見たら、大豪邸にお住まいのご家族が登場し、自分とは全然違う世界の方々がうつっていた。そりゃそうだ。テレビだもん。ママ子と同じレベルの人が特集されるわけがない。
「立派な人って、言う事も素晴らしいなあ・・・」
って思った。
親御さんは、お子様たちにキレイな日本語で、美しい言葉を使って人生において、人間のあるべき姿について、自分の仕事について、誇らしく語る事ができていた。
ママ子はこの格差にグウの音も出ないよ。崇高な方々との距離感は、埋まらない。
すごいです。
素敵です。
努力なさったんでしょうね。
素晴らしいです。
だけど、不合格を経験した我が家は、やはり、ツライ気持ちになるよ。「うちの子も、頑張ったんだけどなあ」ってね。全落ち(一つしか受けてないけれど)の屈辱も、あるよなあ。一つぐらい私立受けさせて合格させてあげればよかった・・・って、色んな感情が溢れます。
映像を見ていたら衝撃のフラッシュバック。
夕方、テレビを見ていたら、中学受験の合格発表の映像が出て来た。
ウンウン、そうだよね。あたしも合格発表の動画でも見て、やる気出さなくちゃねー!って、鼻歌交じりにクリックだよ。クリック。
そんなの、ねえ。我が子が合格する姿イメージして頑張るってアンタ。
中学受験の合格発表。
喜んで抱き合う母子。涙を流して飛び上がって喜ぶ姿。
それを見た瞬間、心臓がドックドックして、驚いた。痛い。痛すぎる。
あ・・・
フラッシュバックしたんだ。あの日が。2月9日が。朝、一人で電車に乗って、手が震えるのをグッと両手を握りしめて我慢しながらママ子が一人で見に行った合格発表。
⇒ 奇跡は起こらなかったhttps://mezaseto-dai.com/2018/02/14/nomiracle-happend/
涙が出て来た。
やっぱりだめだ。
絶望的な気持ちになる。hanaでもダメだったのに、次女nanaにどうやって受検勉強させるんだ?
無理だよ絶対に無理。
普段の勉強も、おぼつかないのに。受検なんて。
だけど、nanaは、昨日も言った。
「受検したい」と。私は、躊躇している。改善されない文字や計算ミス。一つ一つ正して、中学受験勉強を導いていくだなんて。もう、できないよ…
中学受験をしたいという次女に。
何度も話をしたんだ。
受検するって、アンタ、今の状況わかってんの?って言いたかったけれど。
次女nanaは、それでも何度も受験したいと言う。
ママ子:「nana、ママやパパが喜ぶから受験するっていうの、やめてね?
アンタが受検したいのはママのためじゃないよね?
ママは、地元の中学に入ってくれたら楽チンだし、それでいいんだよ?」
と何度も言うのだが、
nana:「私は受験したい。ママのためじゃないよ。」
の一点張り。
実験がしたいだとか、憧れている部があるだとか、理由があるみたいだけど、nanaの目指す学校は、とてもじゃないけど今から勉強しても追いつかない。長女hanaの受検を経験したママ子が、そう判断するんだ。
がむしゃらに頑張ったhanaでも無理だったんだもの。今、学校の勉強もおぼつかないnanaには無理・・・
そして、ママ子もムリ。ママ子とnanaは、磁石のNとN反発しまくっちゃうんだよ。同じだから。似てるから。
次女の性格と、勉強に対する心構え。
次女nanaの性格。
「やればできる子」
たぶん、一言で言えばこうなのだ。
参考: 中学受験に向けて始動!新小学4年生、次女のスペック。
真剣に真面目に取り組んだ場合と、雑に取り組んだ時の仕上がり方が、天と地の差。全然違うのだ。
だから、気分がノってる時と、全くノッていない時の勉強の進捗度も違うし、出来上がりも全然違う。毎回モチベーションを上げて勉強できるような子じゃないんだよな。
どうしても「眠い」だとか「お腹すいた」だとか「疲れた」と感じると、ことごとく生産性が落ちる。
たまに気分が良い時や、やる気のある時があるが、10日に一回ほどじゃないか?それ以外は、死んだ魚のような目をして勉強しているので、
「この子、本当は勉強が大嫌いなんじゃないかな」、
ってママ子は思っているんだ。
学習レベルを下げて、基本的な事をやらせようとするも、ミスを連発する。注意しても注意しても、伝わらない。算数の文章題の単位の付け忘れは、毎回。何度言っても直らないんだ。危機感が無いのか、嫌悪感が滲み出てしまっているのか。
中学受験どころの話じゃないけれど覚悟を決めなくちゃ。
覚悟を決めなくちゃ。
我が子の意思を尊重したい気持ちは、あるけれども、受検できるような状況ではない。
都立中の受検勉強は、既に四年生から始めている子が多い。私立向けの勉強をしている子達の合格率が上がっているんだから、きっとそうなんだよな。
だけど、絶望的だとは言えない状況。
だから、頭ごなしに
「アンタは受検なんてしないで、基礎的な勉強しっかりやってなさい!!」
なんて言えないんだよな。
問題は、ママ子がうまくnanaのモチベーションを上げながら勉強させる事。
それに尽きるんだよね?
一番大きな課題だわ・・・
コメント
こんばんは。
姉妹でキャラが違うのも大変ですね。うちはどちらも曲者なのでいつも振り回されてます。
先日、TBSのバースデイという番組を主人が見てたので一緒に見てました。
オジュウチョウサンという競馬馬の話なんですが、いろいろと考えさせられましたよ。
有馬記念で人気だったそうなので、競馬ご存知なら知ってます?
もし競馬に興味がなくてもこの馬は「曲者子育て」のヒントになりそうなので
検索してみてください。面白いですよ。
太宰に中原、ママ子さん文学少女だったんですね。
中原は友人が好きでしたねー。小林秀夫との三角関係は切ないですよね。
・児童書読んでねママさま
お嬢様、曲者とのことですが、それだけ地頭が良いって事だと勝手に推測しております。
オジュウチョウサン、検索してみましたー!
うちのパパ男は、知っていました(笑)
なるほど、林修先生の、「できる事と好きな事」という考え方とも似ているな、と感じました。
TBSのバースデイ見たかったです!もっと詳しく知りたいな、って思いました。
文学少女なんて、そんな立派なモンではないですよ~(;^_^A
ミーハーなもんで、手あたり次第ですが、太宰と中原は、イケメン短命で、一時期すごく魅力に感じた
んですよね。若い頃ってそーゆーダメンズに魅力を感じちゃったりして(笑)
でも、一番好きだったのは三島由紀夫です。