受験に必要な根性を鍛えるキャンペーン。

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台所で、ふかし芋。

スイートポテトにする分と、そのまま食べるぶんと。

おやつを手作りできる事なんて、月に何度か。数えるぐらいしかできない。

ママ子の、見た目がいびつなお菓子を、hanaもnanaも、喜んでくれる。

・・・

「子供達帰って来る前に、全部たいらげるんだろ。」

「今日のおやつは千疋屋のゼリーです。」

「ママ子ん家はサツマ芋だけは豊富だな。」

美味しい芋は、世界を救うよ!!ウマ過ぎる!!甘くてしっとり、ホクホクだよー!!

今日も元気にいってみまーす!勉強頑張るベンキョー!!

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そろばんの試験が迫っていた!

もう、本当はこの記事、書くか迷ったんだよね・・・

「絶対に受からない」

と言われて、受けてしまった試験だから、落ちるに決まってるんだもん。

なんで受けたかって言うと・・・

受検勉強に早く集中するためには、早く検定を受けて、少しでも1級に近づくようにしておかなければならないという、ママ子の皮算用。

長女hanaの中学受検時にネックになっていた事なので(6年生でもそろばん教室に通っていた)、次女nanaには、同じ過ちを繰り返さない様に、反省を生かして集中して取り組んでいこう、と決めていたママ子である。

約2か月前・・・

まだ、nanaが、学習面で「ごまかし」「やっていないのに、やったと嘘をつく」など、問題があった時期である。ようやく、自分の反省をして、少しずつ心を入れ替えていこう、そういう時期だったかもしれない。

そんな時、ママ子は、nanaがずぅーっと前にやった「ごまかしていた答案」を見て、偽りの合格点をマークしているプリントを見て、

「この子はできてる!!」

と勘違いし、そろばんの先生に試験を受けさせてもらえるよう、お願いしたのだった。

いや、nanaが試験を受けたいと、お願いの電話を自分からしたのだった。

ママ子:「先生に言ってごらん!この点数ならいけるよ!」

という、ママ子の言葉に乗っかって・・・

ママ子:「しっかり一か月半頑張ったら、きっと大丈夫だよ!!しっかり頑張れる?サボらないでやれる?」

という言葉にnanaは、力強く頷いた

nanaの心の中では。

まずい事になったなぁ、って思ってたかもしれないけれど、それ以上に

「変わりたい」

って思ったのかもしれないね。決意の表情に嘘は無かった。頑張りたいと本気で思ったんだろうな。

今考えると何と恐ろしい事やってしまったんだろう、って思うんだけどさ、しょうがないよね、自業自得というか・・・

そして、しばらく本人にお任せしていたそろばん&暗算を、ママ子がびっちり向き合って丸付けをやる事になったのである。

 

絶望的な点数に唖然・・・

本人任せにしていた事は、申し訳なかったのだが、想像を絶する実態であった。

丸付けをしていたら、見取り(足し算)と、乗算(かけ算)がハンパ無く悪い。

半分~6割ぐらいしか取れていないのだ。

しかも、そろばんも暗算も両方・・

ママ子:「あ、あれ??もっと良い点数取れてたよね??なんでこうなった??」

nana:「うぇ?前からこんな感じだったけど・・・」

ママ子:「えええ?うそうそ、だって、前に見たプリントや練習問題では、けっこうデキてたじゃん??

nana:「ああ・・・それ、だいぶ前のやつだよ。最近の私は、ずっとこんな感じ。」

おいおいおい。

なんで先生に試験受けるって言った?

ママ子:「どうしよ・・・もう先生に申し込むって言っちゃったのに、こんな・・・」

nana:「うん、なんか先生、絶対無理みたいな事言ってたよね。」

ママ子:「引き下がらないでアンタ、頑張ります!って言ったよね。」

nana:「うーん・・・なんか、言わなきゃダメな雰囲気ッてゆーか…アハ」

ママ子:「うわああああああん、どうすんのよーーーー!!!

ママ、無理なんだけどーーー(泣 本気でやる?」

nana:「うん、やるって言ったし、やるしかないよ。」

nanaの決意は固かった。本気で頑張ろうって思っているみたいだ。

その日から、ごまかす事を一切せずに(← フツーの人なら当たり前なんだけどw)、ママ子かパパ男が採点し、徹底的に解き直しをやった。

解き直しは、困難を極めた。解いても解いても答えにたどり着かない。

hana:「ねえ、暗算のやり方違うと思うよ?指つかってしっかりやってね。」

などと、長女hanaのアドバイスを頂くも・・・

どうやら、根本から乗算の暗算のやり方が違うらしいのだ。

ギャアアああああああああー!もっと早く言って!!

そーゆーの、絶望っていうんですよね??

それに気がついたのが、試験の3週間前。

そして、hanaにやり方を教えてもらうところから。

根本的なところから洗いざらい直してもう一度トライ。

タイムはこの際無視して、しっかり解けるようになることを最優先にした。

ごまかさず、正直に、しっかりとやり方を覚えて解く。

基本的な事を、怠らない。この子に一番必要な事であった。

ボロボロの教科書。何度も解いてるので、答えを覚えてしまいそうだ。

 

・・・と思ったママ子は、

・・・手書きのプリント作成を試みた。

 

弱点克服!怒涛の手作りプリント攻撃!!

間違う問題が絞れてきた。

何故か割り算は得意みたいなので、割り算のプリントは作成しなかったが、

暗算の、乗算と見取り算。

そろばんの、乗算と見取り算。

四種のプリントを、作成する事にした。

そろばん教室から試験対策のプリント集をもらってきていたので、そのプリントで間違えた問題をピックアップしながら5問ずつ、問題を書きだす。

何度も書き出す。

hanaにアドバイスをもらい、間違えやすい計算問題を作成。

とにかく、プリント → 丸付け → 解き直し

を延々とやってのけた。

ここでも問題発生。

苦手な問題をピックアップしているので、最初のうちは、5問中4問間違うという、凄まじい点数。

nanaは、ブッスーとふくれっ面になる。そう。むつけるのだ。

この子、本当にそういうとこ面倒なんだけど。解き直しをやりたくなくなってしまうのだ。

やり方がまだ、備わっていないのよね。だから、たぶん、一番厳しいところだ。

ママ子:「ねえ、このまま解かないで終わる?もう諦める???」

nana:「・・・(ブゥーっとした顔のまま、無言で首をブンブン振る)」

ママ子:「だったらしっかりやりなさいよ!」

ママ子も、間違えてばかりのnanaに、イライラしてしまう。

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丸付けのやり方が「死ね」だと?

解き直しをするのが、ものすごく嫌みたいだ。

間違えてばかりの答案。

忙しい中、丸付けをさせられ、それがほぼバツをつけなくてはならない、ママ子の心情。

冷静になろうとしても、なかなかうまく行かない。

雰囲気が悪くなる。このままじゃ受からない、って焦りも出る。

nanaは、やる気をなくして怒り始める。

ママ子の注意は、やがて・・・

怒号に変わる。

ママ子:「ほら!解き直しこんなにあるじゃないの!!ママ、どんなに忙しいと思ってんのよっ!!こんなにママのプリント無駄にして!いい加減にしなさいよ!」

ママ子の、手書きのプリントが散乱している。解き直しをしていないプリントがドッサリと。厚さ、2センチぶんぐらい?分厚い。どんだけママ子も問題作ってたんだか。

なんかもう、自分にできる事ひたすらやろうと思った。どうしても受からせてやりたい、って。成功体験を味あわせてやりたいって、必死だったのよね。

nana:「もう、ママの丸付け、いやだ!!!ママの×の付け方、ダメ!死ね!って言われてるみたいな感じで、すごく大きく書いてあるんだもん。パパのは、違うのにさ。」

・・・え?

ママ子:「ご、ごめん・・・そんなつもりじゃなかったんだけど」

nanaが泣き出した。

たしかに、ママ子のバツの付け方は、チェックマークが大きい。雑に書かれていて、責めるように間違いを指摘している。

それに対し、パパ男のバツの付け方は、Vマークのように小さく、書かれていた。威圧感が全くない。

なるほど・・・

nanaの指摘に納得がいった。

ママ子:「nana、ごめん。確かに、ママのバツの付け方、ひどかったね。」

nana:「パパの丸付けの方が良い・・・ヒック」

まだ泣きじゃくっている。

反省である・・・が、しかし。

nanaのこのペースに巻き込まれると、たいていウヤムヤにされて、勉強時間が終了になったり学習時間が極端になくなったりするので、

ママ子は、もう一度しっかり謝って、

ママ子:「ごめんね。わかった。それじゃあ、ママの丸付けのやり方帰るから、この解き直し、もう一度だけやってみてくれる?これを乗り越えなきゃ、きっと、これからの暗算のやり方でまた苦労しちゃうからさ。」

nanaのペースに乗せられる事なく、

また、nanaも、今回は素直に、解き直しをするようになった。

合格点数に達したのが、試験の一週間前。

いや、しかも、奇跡的に合格点数ギリギリの得点をマークするという、非常に危なっかしい状態。。

それでも、嬉しかった!!

ママ子:「うそ!!すごい!!nana、やったよ!!よくやった!!」

一か月前からは想像もつかないほどの出来栄えであった。

やり方すら、きちんとできていなかったところからのスタートでアンタ・・・

nana:「やった!!!できたー!」

nanaの満面の笑みが・・・やっと見られたのだ。

合格点に達したが、前日にやった時、

そして、試験に向かう直前にやった時は、一問間違いで、不合格であった。

必死で頑張ったが、ギリギリである。

なんだか、hanaの受検のようだ。

「ダメかもしんない・・・」

心の中で、ママ子はそう思っていたんだけど、

なんか、それはそれでしょうがない。って思えるようになった。

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不合格でも、良く頑張った。

結果はまだ知らされていないが、たぶん、不合格であろう。

それでもまあ、良いや、って思えるほどの、見違える成長ぶりであった。

一日2時間ほど、そろばん&暗算をやった。休日は3時間やる事もあった。

集中して、頑張った。

「がむしゃら」に近いような状況で。

ママ子と、パパ男と、nanaが・・・

そして、長女hanaも、多忙なのにアドバイスをくれたり、丸付けを手伝ってくれた。

家族一丸となった、この感覚が、

hanaの受検を彷彿とさせたのだ。

なんか、アノ時と似てる・・・・

ママ子の感覚が蘇った。

次女nanaにも根性あるかもしれない!

プリントを必死でやっている時、絶対にずるとか、ごまかしをしなかった。

nanaは、試験が近づくにつれ、正答率が上がるにつれて、真剣に取り組んだ。

たぶん、自分でも

「イケる!合格できる!」

って思い始めたからだろうな。

人は、気持ちの持ちようで、本当に変わるのだ。

実感した。

「ああ・・・この子、ビッグマウスだと思っていたんだけど、もしかしたら自己肯定感が足りなかったかもしれないな」

って。

自分に自信がなくて、色々ごまかしていたんだな。

そう思った。

パパ男:「nanaは、褒めて伸びるタイプ。叩き上げるタイプのhanaとは違うんだよ」

パパ男は、前からそう言っていたのだ。

今回の集中力は、けっこうすごかった。良い根性してるな!って思った。

それぐらい、nanaは自分から頑張っていたし、後半の自主的な試験勉強には目を見張った。

nanaにはもっと、戦略を考えて勉強させれば、受検勉強もイケるかもしれないと、小さな希望を見出した、試験勉強であった。

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コメント

  1. いゃ、素晴らしいファミリー。
    またまたインガルス一家を彷彿させるエピソード。

    hanaちゃんは努力家秀才のメアリー姉さん。
    そしてnanaちゃんはもちろん「おてんばローラ」です。
    でもローラは情が深くて、正義感ある素晴らしい少女。

    ただ、ママ子さんは母キャロラインではなくて、何故かチャールズ父さん(笑)のイメージ(オルソン夫人よりいいでしょ?)

    いい家族ですね~

    • mamako より:

      ・フンメルノート様

      コメントのお返事が遅くなってしまってごめんなさい!!(泣

      「大草原の小さな家」のキャスト編成、楽しいですね!!
      我が家のメンバーを当てはめてもらえるなんて恐縮ですが、光栄です(笑)

      オルソン夫人ってなんだっけ?って、ネット検索しちゃいました。
      画像出て来て懐かしかったー!オルソン夫人。
      最後に医師と恋に落ちて結婚するっていうハッピーを手に入れたそうな。
      お茶目なおばさまで、もう一度見て確認したくなりました(*^_^*)