中学時代に不登校で、高校進学した場合、きちんと毎日学校に通えるのだろうかと不安に思う方々も多い。実際、次女も完全不登校から少しずつ登校の準備をして、高校に入学した。朝から1時間以上かけて毎日学校に通っている。今回は、次女が不登校の時に高校に通学するまで準備してきたことを記録しています。
※「序」はご挨拶文(駄文)です。お急ぎの方はスルーしてくださいませ。
序:癌でガーン!漫画みたいにヅラが取れた話
どうも。デブ沙汰しておりますぅ~。ママ子でっす。
あのさ、今のママ子、抗がん剤の脱毛の影響で、坊主頭なのね。そんで、ウィッグかぶってんの。
乳がんなので、毎回診察室ではトップレスになるわけ。エコー(超音波)で診察するからね。
最初は、主治医が男性の先生だから恥じらいながらモゾモゾと脱いだママ子もさ、回を重ねるごとに恥じらいもへったくれもなくなって、今や看護師さんがカーテン閉める前から脱いじゃうかんねっ(爆
他人の前でこんなに何回も胸見せて揉まれたこと、人生で今までにないわ!っつーぐらい。
最近のママ子は、抗がん剤の副作用で癌の手術が延期になったりして、絶望したりもしてさ、でも、総じて元気いっぱい😃
病院にはなんだかんだ言って週1ぐらいで通ってる。
そんなある日…とんでもない事件が起こった。
その日はちょっとシャレッ気を出して、自分の中ではイケてる(と思い込んでる)リンガーTシャツっつーの?袖とか首まわりが濃い色でパイピングされてて英語でロゴが入ってる感じのやつね。いつもは脱ぎやすいボタンの服着てるのに、その日に限っておしゃれを優先しちゃってさ。首がつまったTシャツなんて着ていったら…
診察の時に「じゃあ脱いで」とか言われて、いつも通り、勢いよくバサーっと
ブラトップごと一気に脱いだらアンタ、
ウィッグ(かつら)までボロっと取れちゃって
「あ!」
先生や看護師さんの前でヅラが取れて、坊主頭がモロ出しになった。慌てて「アッハ!!す、すいませーん!」っつって、ママ子は、鏡無しでウィッグをかぶりなおそうとして必死。これ、変な方向でかぶったら、またドリフの奥様コントみたいなかぶり方になっちゃって、絶対笑っちゃうやつ。って想像しただけで、ママ子は笑いがこみ上げて来ちゃってwww
そしたら先生が、全く笑わずに「大丈夫だから!」と、サッと目線を外して、ウィッグをモシャモシャしながらかぶりなおすママ子を労わってくれた。さすがプロ✨マジで惚れるよね。優しい先生と看護師さんたちに慰められたよ…
アー、ママ子ったらほんと、胸はモロ出し、ハゲもモロ出しにして、アラフィフにして怖いもんなし!

ブァーーハッハッハ!!!マジでこういう患者迷惑だろww

あの…せめて女性の恥じらいだけは、捨てずにいて頂きたいです

アラフィフで脱ぐ事に快感覚えるのやめてくれ。
ヤーン、別に快感ってわけじゃないけど、こうやって恥をかき捨てないとやっていけないのよ、ね。病気の診察っちゃあ、そういうモンだよ。できることなら明るくやっていきたい!なんてねw
今度から首の詰まった服は禁止よ!!ダメ!
ってことで、今日も元気にいってみま~す💨
不登校から高校入学への道。復学のための準備。
さて。前述のとおり、次女は、中学1年の3学期から、卒業まで、三者面談以外はほぼ学校に行かなかった。
<関連記事>⇒我が子が「うつ状態」になった時のこと~絶望期~
卒業式も本人の意向で出席せず。卒業式の日に、個別に担任から卒業証書をもらう事になった。しっかり制服を着て、お礼の言葉まで考えていった次女に、担任は、廊下で他の書類と一緒に卒業証書の筒を片手で投げやりにポンと渡した。「はい、これ」って。
次女は、担任の目を見て「ありがとうございました」と言ったが、担任は聞いてるんだか聞いてないんだかビミョーな対応であった。
先生には不登校対応でお手数をおかけしてしまったが、こんな冷たい対応もあるのだと、少し悲しかった。
そんなこんなで、辛い中学校生活にピリオドを打った次女。
そんな次女が高校後に、毎日登校できるように事前に頑張っていた事を思い出して記録してみる。
学校以外の場所で、通学の練習
次女は、完全不登校になって、約半年後くらいから、学校以外の場所に通いたいと自分から言い出した。
そして、すぐに見学にいった。以前ママ子が「もしもの時に」と、こっそり申し込みだけ済ませていた場所「特別支援教室(教育支援センター)」だった。
これ、学校内に設置されてたら、次女は絶対に行かなかったと思う。
学校以外の場所だから、通えたことが大きい。
だから、我が子みたいに学校や先生、クラスや友人にトラウマがある子の場合は、
学校には絶対に戻りたくないと思っているので、こういう場所は本当にありがたかった。
その他にも、元優等生でプライドが高いとか、色んな要因から、こういう子も多いんだと思う。
もちろん、大前提として、「本人が行きたいと思ってる」ということが大切だけれど…
そのためにも、学校に行けなくなるほど心が疲れたり、傷ついていたりする場合は、たっぷりと休養して、心の元気を取り戻すことが最初の一歩だということを、忘れてはならない。
ママ子たち保護者は、どうしても焦る。焦って、入学に間に合わせようとか、受験に間に合わせようとか、社会のペースに合わせて動こうとしちゃう。でも、違うよ。あくまで、あくまで我が子の様子をしっかり観察して、今、我が子にとって何が必要なのか、休養なのか、娯楽なのか、安心なのか…我が子の笑顔を大事にしながら進めてほしい。
本人のペースで、通級&生活リズムを整える
復学に向けては、生活リズムを整えることが必要というのは、よく言われることなんだけど、これを本人の意志が無い限り、いきなりやってはダメなんだと思う。
昼夜逆転が起こっている子にいきなり生活リズムを整えさせるのは、逆効果。
本人のペースが最優先。通級の頻度も本人に決めてもらうということが一番大切だ。
とにかく、本人の意思確認を行い、「やる」と言ったらやる。「いやだ」と言ったら、受け入れる。
通信制高校には、週に1度や、3度だけ登校するという選択肢もある。ぶっちゃけ、誰でも高校に行こうと思えば、行けるのだ。
完全に不登校で家の外に一歩も出られない状態のお子様は、本人が会話してくれる状況になるまでは、進学の話などができない状態であるから、待つ必要があるんだと思う。
スモールステップで達成感を味わえるようにする
ぶっちゃけ、部屋に閉じこもって、朝起きることも、前向きに頑張ろうという気も起きない、もはや廃人のようにゲームやyoutubeに明け暮れている若者もいるだろう。
我が家の場合もしかり。不登校初期の頃の次女は、本当に廃人のようであった。
我が子が「うつ状態」になった時のこと~絶望期~
そんでも、できることは、沢山あるのだ。下記は、次女がうつ状態のときに、次女に、「ありがとう」と思えたことだ。
※うつ状態の頃の我が子とのスモールステップ「今日できたこと」リスト
・起きてきたら、顔が見られた。
・「おはよう」と言ったら、目が合った
・少し声が聞けた
・ごはんを食べてくれた
・ハグさせてくれた
・今日も生きてた
※もうね、なんでもいい。一つでもできたと思うことがあれば、オッケー。
マジで、生存確認。今日も生きてくれてて、ありがとう!って、思ってた。
本当に、そこから。だ。
しばらくすると…
少しずつ元気になってきた次女は、「今日は、何しようかな?」って、
一日に何か一つでもやることを決めていた。
本人が決めたことならなんでもいい。
・今日はyoutubeでアニメを見る
・スプラトゥーンをする
・BL漫画を読む
・パズルをする
・ドン・キホーテにカップラーメンを買いに行く
もうね、なんでもいいのよ。本人が決めたことなら。
ママ子は、できるだけ次女のやったことに対して、「おつかれさま」とか「頑張ったね」とか「良かったね」とか、声をかけてた。大人からすると、ただの怠惰な生活だと思われるかもしれないけれど、本人が「やる」って決めてやったことを達成したことになるんだから。良いのよ。いいの。
たまに、散歩する、とか図書館に行く、とか、本人にとっては高いハードルにチャレンジすることがある。
でも、それはすっごくすっごく疲れるらしくて、頑張りすぎた次の日は、また何も言わずに部屋に籠りきりになることもしばしばであった。それでもいい。疲れたら休めばいいの。
こんな風にゆったりと我が子の状態を、おおらかに受け入れられるようになったのは、本当に後になってからだけれど…
ママ子は。表面上では、我が子のことを全肯定して、笑顔を絶やさないように心づもりして頑張っていた時期でもあった。
もちろん、このやり方が大正解なんて、微塵も思っていないけれど、ママ子としては、我が子がほんの少しずつ、頑張ったり、また疲れて休んだりしながら、前向きな気持ちの芽生えを感じ取っていったような気がしてならない。
受験の準備は、沢山の人の力を借りた
高校受験のことは、過去の記事に少し書いてある。
⇒ 2024年、我が家の高校受験
次女は、沢山の方々の力をお借りした。
教育支援センター(適応指導教室)の色んな教科の先生方に作文や面接の練習を毎日のようにしてもらったし、志望理由書も、書いたものをチェックしていただいたり、アドバイスを頂いたりしていた。
学校の先生にも、面接の相手をしてもらった。
この時は、次女が放課後などに一人で学校に行って、帰ってきた。これも、行く学校は違えど訓練になるし、
完全に学校を去った(つもりの)次女にとって、過去の級友たちに会うかもしれないという恐怖と戦いながらも学校に足を踏み入れることは、とても勇気がいることであった。
我が家の場合は、特別支援教室に通うペースも色々だった。親の方は色々心配したり不安になったりするんだけども、でもね、本当に本人に任せてた。本人が決めたことなら、それが正解。
行かない時もあったし、毎日行く週もあった。
時間も、本人に任せていたよ。すぐに帰ってくる日も多かった。そうして少しずつペースを作っていって、高校受験の準備をする秋~冬頃には、雨の日も風の日も、毎日1時間~3時間程度通っていたので、毎日登校の訓練が自然に行われていたような感じであった。
途中から、公共交通機関を嫌がり、徒歩で通ったりもしていたので、体力もずいぶんついたと思う。それも、通学への足掛かりとしては、とても良かった。
不登校からの毎日登校は可能か?
こればっかりは、可能か不可能かは、ケースバイケースなので、明確に答えられなくて申し訳ないんだけど…
現在高校2年生になったうちの次女は、毎日朝早くに自分で起きて学校に通っているので、
「環境によっては可能な子も少なくない」とだけ申し上げておく。
「少なくない」と明記したのは、うちの娘の高校は「元不登校」の子がとても多い。そういう子が、毎日、いや、たまに具合悪かったり体調悪くなったりしても、少し休んでまた、学校に通っているという現実がある。
やはり、中学には全く通えなくても、環境や関わる人間が変われば、また学校に通えるようになるという、きっかけみたいなものは、実際にある。
進学に対して前向きな子は、通級がスムーズなんだろうけど、とにかく人間関係を築く事に疲れ果てた子や、神経質になっている子は、もう、行くだけで死ぬほどストレス溜まるし疲れるのよ。
うちの次女も、今思うとめちゃくちゃ大変だったんだと思う。
人間不信だったし、うつ状態で感覚過敏だったし、「神経が疲れる」という感じ。
何らかのストレスから危険を察知した脳が、危険から身を守ろうと感覚過敏になってしまう状態らしい。
だから、急がば回れ。というか。北風と太陽っつーか。その子の性格にもよるんだろうけれど、
子どもを危機感を覚えさせて行動させるよりも、安心させて動き出す勇気が沸き上がる状態に持っていく方が、子どもの心が強くなって、気がするんだよなぁ。
偉そうにこんなこと言ってるけど、ママ子なんてもう、気が狂うんじゃないかってほど、不安になったり心配したりしたかんね。自分を責めて、嫌な妄想ばっかりして、勝手に大泣きして、何度も何度も相談窓口の心理士さんの前で泣いたりとかしてた。もちろん、子どもには、そんな姿見せてなかったけどさ。
親ってさ、そんなもんだよね…
親は子どもの絶対的な味方になろう!
やっぱりさ、自分のせいで我が子がこんな状況になってしまったんだ‥って思うことは、もう、不登校の親だったら誰しも思うんじゃないかな。そういう親御さんのほうが多いと思う。
だからこそ、なんとかして我が子を救いたいって、躍起になるのよ。わかるよ、すげえわかる。
でもね、元通りにはならない。いや、ちがう、そういう絶望的な事を言いたいわけじゃないの。そうじゃなくて、今までの我が子じゃない、本当に自ら成長した我が子が見られるから、大丈夫だよ。それは親の期待通りじゃないかもしれないよ?でもね、それよりももっと、嬉しい成長が見られるから!!
親はさ、子どもの一番の味方になってれば、それでいいんだと思う。
そうは言っても、受験の準備が近づいています
書類の準備だとか、進路希望調査だとか、そういう書類を出さなければならない時期が来てしまって「待ってればいい」だけを実践するのが難しいこともある。
いや、多々あるし、親のほうも、ママ友とかネットとかから入る情報で急に心配度MAXになって平常心を保てない時があるよね。そんな時、ママ子はこうしてました。
思春期の子どもへの声かけ&「やるやる」詐欺の真相
思春期の場合は、総じて親の提案なんて聞いてくれない事が9割だから、本当に「言ってみるだけ」を実践していただきたい。しかも、たまーーーーに、ね。頻度少な目によ?
本人のプレッシャーや負担にならないように、親の提案の頻度は最小限にとどめておきたい。
「〇〇したいときはいつでも手伝うからね」とか。
「困った時は助けるからね」とか。
親はいつでも味方だし、どんな事でも受け入れるからね、という気持ちを伝えられればいいかな、と。
「〇〇に行かない?」
って言ってみるだけ。オープンキャンパスや説明会とかもさ、親は言ってみるだけ。
子どもが「行かない」って言ったら、「そっか、わかった😊」って、すぐひっこめる。却下されても、ブーブー言わない。グッと我慢だけど、提案させてもらっただけ、有難いと思おう。
そして、「学校に行く行く詐欺」とか、「勉強やるやる詐欺」とか、巷でよく聞く不登校ワードなのだが、次女も、たまーに「勉強しなくちゃー!」「後で勉強するぞー!」とか、なんのアピールかわからないんだが、堂々と宣言することがある。
そして、やらない。
これは、もう、親としてはちょっとガッカリしちゃうんだけどね💦
ママ子なんて、心の底では死ぬほど「我が子に勉強してほしいと思っている親」だもんで…最初はけっこう陰で泣いてたけどさ。
「その時やろうと思ったことは真実」なんだよ。だから、我が子を嘘つき呼ばわりするのは、違うんだと思う。
「やる気が湧いた瞬間があったんだ」って嬉しく思うようにして、無駄に親は大喜びしたり、落胆したりしてはいけないということを学んだよ。
次女:「アーー…勉強しなきゃならないのに、できなかった」
ママ子:「よしよし、その時はやろう!って思ってたのは本当だもんね」
と言うようにした。
子育てに手遅れなんてない!我が子の成長を喜ばしく思う
今思うけど、「四歳までに〇〇しなければ…」とか「10歳mでに・・・」「13歳までに・・」とかのタイトルで出てる育児本とか、ネットの記事とか、マジでふざけんな!と言いたくなる。こっちは、不安になるし、心を乱されるよ。ママ子は大昔、、こんな本を山ほど読んでた。そんで、恐怖と不安に駆られながら子育てしてた。間に合わせなきゃ!!って。
だけど、ママ子は、次女を見ていて思うんだ。
子育てに手遅れなんて無い!って思った。
やり直しというか、自分の子育てで、間違えてしまったと思ったら、我が子に謝るなり、自分自身を変えて、我が子が何を求めているのか、客観的な視点を常に求めながら、我が子に向き合うことで、ちゃーんと子どもは成長してくれる。「なるようになる」んだ。
我が子が変化していくことは、成長の証。
なーんて、偉そうなことを長々と書きつづってしまって、すんません。
別にさ、説教じみたこと書こうとか、微塵も思ってないの。あたしも皆さまと同じ、常に悩みを抱える親だよ。
今も色んな面で「なんでソッチの方に行くかな…」というびっくりするチョイスをする次女に、親としては、心配の種が常にある状態なんだけどね💦
でも、きっと今の次女なら、大丈夫であろう。
もし、何かあったら、助ける覚悟だけはしておこう、って常に心づもりをして生きてる。
もうさ、きっと、親ってそういうモンなのかなって勝手に思ってる。
我が子を愛する世の中の「おとうさん」「おかあさん」、毎日お疲れ様っス!
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